TROJ_ZLOB.SMFM

2016年1月6日

解析者: Don Ovid Ladores

脅威タイプ:

情報収集型

プラットフォーム:

Windows

危険度:

ダメージ度:

感染力:

感染確認数:

情報漏えい:

マルウェアタイプ: トロイの木馬型
破壊活動の有無: なし
暗号化:
感染報告の有無: はい

概要

感染経路他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

詳細

ファイルサイズ 184320 bytes

タイプ DLL

メモリ常駐はい

ペイロード情報収集, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

{removable drive}:\__d__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
{ removable drive}:\__e__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
{ removable drive}:\__f__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
{ removable drive}:\__g__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
{ removable drive}:\__h__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
{ removable drive}:\__i__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
{ removable drive}:\__j__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\WSPDll.dll
%systemroot%\system32\ECELP4.ACM (detected as TROJ_AGENT.IAAN)
%systemroot%\system32\shelldoc.dll detected as TROJ_FANNY.AA)
%temp%\msupdate.exe (detected as TROJ_FANNY.AC)
%systemroot%\MSAgent\AGENTCPD.DLL (detected as TROJ_FANNY.AB)
%systemroot%\system32\__d__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\__e__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\__f__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\__g__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\__h__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\__i__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)
%systemroot%\system32\__j__.lnk (detected as EXPL_CPLINK.SM)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

%systemroot%\system32\comhost.dll
%systemroot%\system32\mscorwin.dll
%systemroot%\system32\RCX16A.tmp

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

GlobalRPCMutex25

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_Local_Machine\Software\Microsoft\
MsNetMng
COM = %systemroot%\system32\comhost.dll

HKEY_Local_Machine\Software\Microsoft\
MsNetMng
Version = 0

HKEY_Local_Machine\Software\Microsoft\
MsNetMng
Status = 01 00 00 00

HKEY_Local_Machine\Software\Microsoft\
MsNetMng
Policy = 00 00 00 00

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_Local_Machine\System\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\acm\
ECELP4
filter8 = lsass#%systemroot%\system32\mscorwin.dll

HKEY_Local_Machine\System\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\acm\
ECELP4
filter3 = explorer#%systemroot%\system32\shelldoc.dll

HKEY_Local_Machine\System\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\acm\
ECELP4
filter2 = winlogon#%systemroot%\MSAgent\AGENTCPD.DLL

HKEY_Local_Machine\System\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\acm\
ECELP4
DevNode = 0

HKEY_Local_Machine\System\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\acm\
ECELP4
Driver = %systemroot%\system32\ECELP4.ACM

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

http://{BLOCKED}upplystore.mooo.com/ads/QueryRecord200586_f2ahx.html
http://{BLOCKED}upplystore.mooo.com/results/QueryRecord200586_f2ahx.eot

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

Host Name
Username
Running Processes
Adapter Type
MAC Address
IP Address

対応方法

対応検索エンジン: 9.800

初回 VSAPI パターンバージョン 11.490.05

初回 VSAPI パターンリリース日 2015年2月20日

VSAPI OPR パターンバージョン 11.491.00

VSAPI OPR パターンリリース日 2015年2月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

マルウェアのコンポーネントファイルの削除：

Windows 2000、XP および Server 2003 の場合：

[スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
[ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
{removable drive}:\__d__.lnk
{removable drive}:\__e__.lnk
{removable drive}:\__f__.lnk
{removable drive}:\__g__.lnk
{removable drive}:\__h__.lnk
{removable drive}:\__i__.lnk
{removable drive}:\__j__.lnk
%systemroot%\system32\comhost.dll
%systemroot%\system32\mscorwin.dll
%systemroot%\system32\RCX16A.tmp
%systemroot%\system32\ECELP4.ACM
%systemroot%\system32\shelldoc.dll
%temp%\msupdate.exe
%systemroot%\MSAgent\AGENTCPD.DLL
%systemroot%\system32\__d__.lnk
%systemroot%\system32\__e__.lnk
%systemroot%\system32\__f__.lnk
%systemroot%\system32\__g__.lnk
%systemroot%\system32\__h__.lnk
%systemroot%\system32\__i__.lnk
%systemroot%\system32\__j__.lnk
%systemroot%\system32\msregstr.exe
[探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註：ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。（例：ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索）

Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合：

Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合：
  - [スタート]-[コンピューター]を選択します。
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合：
  - 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
[コンピューターの検索]に、以下を入力します。
{removable drive}:\__d__.lnk
{removable drive}:\__e__.lnk
{removable drive}:\__f__.lnk
{removable drive}:\__g__.lnk
{removable drive}:\__h__.lnk
{removable drive}:\__i__.lnk
{removable drive}:\__j__.lnk
%systemroot%\system32\comhost.dll
%systemroot%\system32\mscorwin.dll
%systemroot%\system32\RCX16A.tmp
%systemroot%\system32\ECELP4.ACM
%systemroot%\system32\shelldoc.dll
%temp%\msupdate.exe
%systemroot%\MSAgent\AGENTCPD.DLL
%systemroot%\system32\__d__.lnk
%systemroot%\system32\__e__.lnk
%systemroot%\system32\__f__.lnk
%systemroot%\system32\__g__.lnk
%systemroot%\system32\__h__.lnk
%systemroot%\system32\__i__.lnk
%systemroot%\system32\__j__.lnk
%systemroot%\system32\msregstr.exe
ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註：Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

手順 5

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_ZLOB.SMFM」と検出したファイルはすべて削除してください。検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

ご利用はいかがでしたか？　アンケートにご協力ください