Trend Micro Security

TROJ_ZCLICK.YYJC

2014年11月19日
 更新者 : RonJay Kristoffer Caragay

 別名:

PWS:Win32/Zbot (Microsoft); Trojan-Spy.Win32.Zbot.umid (Kaspersky); Trojan.Zbot (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 301,299 bytes
タイプ EXE
発見日 2014年10月29日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random foldername}\{random filename 1}.exe
  • %System%\{random filename 2}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random} = "%Application Data%\{random foldername}\{random filename 1}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random} = "%Application Data%\{random foldername}\{random filename 1}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{random key 1}

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\{random key 1}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{random key 2}

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\{random key 2}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{random key 1}
License = "444"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random key 1}
License = "444"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{random key 2}
Tasks = "{hex values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random key 2}
Tasks = "{hex values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main\FeatureControl\
FEATURE_BROWSER_EMULATION
{random filename 1}.exe = "11001"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random number 1}
DisplayName = "Security Center Server - {random number 1}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random number 1}
ImagePath = "%Windows%\Tasks\Security Center Update - {random number 1}.job"

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Tasks\Security Center Update - {random number 1}.job

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}pyallow.su/
  • http://{BLOCKED}madeeasy.su
  • http://{BLOCKED}ydaypp.ru/
  • http://{BLOCKED}urmansk.su/
  • http://{BLOCKED}enpiano.ru/
  • http://{BLOCKED}redtired.com/

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

トレンドマイクロのお客様:

    最新のバージョン(パターンファイル および エンジン)を導入したセキュリティ対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。検出したファイルはすべて「削除」し、検出したウイルスはすべて「駆除」してください。削除対象となるファイルには、トロイの木馬型マルウェアやスクリプト系、上書き感染型ウイルス(overwriting virus)、ジョーク・プログラムなど「駆除」できないマルウェアがあげられ、これらのファイルを検出した場合は、すべて「削除」してください。

インターネットをご利用の皆様:

  • トレンドマイクロの「オンラインスキャン」を使って、あなたの PC がウイルスに侵されていないかどうかを簡単にチェックすることが可能です。オンラインスキャンはあなたのコンピュータの中に不正なプログラムが存在するかどうかをチェックします。
  • 今日、PCやネットワークをセキュリティ上の脅威から守り、安全なIT環境を維持するためには、セキュリティ製品を活用することが最も有効な方法となっています。トレンドマイクロは、一般の個人ユーザだけでなく、企業ユーザやインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)向けに、ウイルス対策製品やコンテンツセキュリティ対策をご提供しています。トレンドマイクロの製品・サービスについては、こちらをご参照ください。


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