Trend Micro Security

TROJ_ZCLICK.D

2014年3月28日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Troj/Zbot-GZV (Sophos) ,Trojan horse Zbot.DUZ (AVG) ,W32/Generic!tr (Fortinet) ,W32/Zbot.OP.gen!Eldorado (generic, not disinfectable) (Fprot) ,Virus.Win32.Zbot (Ikarus) ,HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky) ,PWS:Win32/Zbot.gen!AP (Microsoft) ,PWSZbot-FAL!6DA8EC13EE65 (McAfee) ,a variant of Win32/Kryptik.BPLU trojan (Eset) ,Trojan Horse (Symantec) ,Trojan.Win32.Zbot.aba (v) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 218,879 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月18日
ペイロード ウインドウの表示, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{random filename 2}.exe
  • %Application Data%\{random foldername}\{random filename}.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Tasks%\Security Center Update - {number}.job

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{number}
ImagePath = "%System%\{random filename 2}.exe -service %Application Data%\{random foldername}\{random filename}.exe"

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random entry} = "%Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random entry} = "%Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ELowcQ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{random key}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{number}

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{random key}
License = "444"

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}n-pl1.com/{uri}/{hash}
  • http://{BLOCKED}-watr.biz/{uri}/{hash}
  • http://{BLOCKED}r1.net/{uri}/{hash}

情報漏えい

環境設定ファイルは、以下の情報を含んでいます。

  • Search URL (referrer url), e.g., http://{BLOCKED}nameall.com
  • Update URL (new C&C), e.g., http://{BLOCKED}i.com, http://{BLOCKED}ferr.com
  • Click URL (redirection url source), e.g., http://{BLOCKED}t.com/b/pkg/{random alphanumeric}
  • Mutex Name
  • Flash URL


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.672.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_ZCLICK.D」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • ELowcQ
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • {random key}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • SecurityCenterServer{number}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random entry} = "%Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random entry} = "%Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Tasks%\Security Center Update - {number}.job

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_ZCLICK.D」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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