Trend Micro Security

TROJ_ZACCESS.UI

2012年10月9日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 192,000 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年6月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\@ - list of peer IP addresses
  • %Windows%\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\@ - list of peer IP addresses
  • %Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n - also detected as TROJ_ZACCESS.UI
  • %Windows%\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n - also detected as TROJ_ZACCESS.UI

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}
  • %Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\L
  • %Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\U
  • %Windows%\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}
  • %Windows%\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\L
  • %Windows%\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\U

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • svchost.exe
  • explorer.exe

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\InprocServer32
(Default) = "%Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n."

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\
InProcServer32
(Default) = "%Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n."

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%SystemRoot%\system32\shdocvw.dll"」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\
InProcServer32
ThreadingModel = "Both"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"Apartment"」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{F3130CDB-AA52-4C3A-AB32-85FFC23AF9C1}\
InprocServer32
(Default) = "\.\globalroot\systemroot\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n."

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%Windows%\system32\wbem\wbemess.dll"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{F3130CDB-AA52-4C3A-AB32-85FFC23AF9C1}\InprocServer32
(Default) = "\.\globalroot\systemroot\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n."

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%Windows%\system32\wbem\wbemess.dll"」となります。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}unter.co/count.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.222.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年6月28日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID
    • {42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\InProcServer32
    • From: (Default) = "%Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}\n."
      To: (Default) = "%SystemRoot%\system32\shdocvw.dll"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\InProcServer32
    • From: ThreadingModel = "Both"
      To: ThreadingModel = "Apartment"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{F3130CDB-AA52-4C3A-AB32-85FFC23AF9C1}\InprocServer32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{F3130CDB-AA52-4C3A-AB32-85FFC23AF9C1}\InprocServer32

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Application Data%\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}
%Windows%\Installer\{082f346d-1afd-ef95-7a41-5848b36bed23}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_ZACCESS.UI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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