TROJ_VUNDO.FZX
TrojanDropper:Win32/Vundo.AA (Microsoft), RDN/Downloader.a!df (NAI), TR/Kazy.408.54 (AntiVir), Trojan.Vundo.HAF (BitDefender), W32/Cidox.AE!tr.bdr (Fortinet), Trj/OCJ.D (Panda)
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Profile%\My Documents\Iterra\0105.tmp
- %User Profile%\My Documents\Iterra\T03emp03.reg
- %System%\{7_RANDOMCHAR}.dll
- %User Profile%\Cookies\cf
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %User Profile%\My Documents\Iterra
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
LoadAppInit_DLLs = "1"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
AppInit_DLLs = "%System%\werksdg.dll"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「""」となります。)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- {BLOCKED}ad.com
- {BLOCKED}ns.com
- {BLOCKED}ip.com
- {BLOCKED}ip.com
- {BLOCKED}ast.com
- {BLOCKED}1etag.com
- {BLOCKED}all.com
- {BLOCKED}nda.com
- {BLOCKED}nma.com
- {BLOCKED}mva.com
- {BLOCKED}ix.com
- {BLOCKED}od.com
- {BLOCKED}rns.com
- {BLOCKED}it.com
- {BLOCKED}ets.com
- {BLOCKED}su.com
- {BLOCKED}ck.com
- {BLOCKED}ra.com
- {BLOCKED}lans.ru
- {BLOCKED}e1.com
- {BLOCKED}eta.ru
- {BLOCKED}click.com
- {BLOCKED}tano.com
レジストリに "T03emp03.reg" インストールされた後、マルウェアは以下のフォルダおよびファイルを削除します。
- %User Profile%\My Documents\Iterra
- %User Profile%\My Documents\Iterra\0105.tmp
- %User Profile%\My Documents\Iterra\T03emp03.reg
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_VUNDO.FZX」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %System%\{7_RANDOMCHAR}.dll
- %User Profile%\Cookies\cf
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
- %User Profile%\My Documents\Iterra
手順 6
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
- LoadAppInit_DLLs = "1"
- LoadAppInit_DLLs = "1"
手順 7
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
- From: AppInit_DLLs = "%System%\werksdg.dll"
To: AppInit_DLLs = ""
- From: AppInit_DLLs = "%System%\werksdg.dll"
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_VUNDO.FZX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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