Trend Micro Security

TROJ_VCARED.KS

2012年10月9日
 解析者: Jasen Sumalapao   

 別名:

Trojan:Win32/Vcaredrix.A (Microsoft), PAK:ASPack (Kaspersky), Trojan Horse (Symantec), Generic.dx!bfb4 (NAI), Troj/Scar-BS (Sophos), Trojan.Generic.KDV.673369 (FSecure), Trojan.Win32.Scar.ba (v) (Sunbelt), TR/Vcaredrix.A.3 (Antivir), Trojan.Generic.KDV.673369 (Bitdefender), PUA.Win32.Packer.Asprotect-2 (Clamav), W32/Scar.BS!tr (Fortinet), Trojan.Win32.Vcaredrix (Ikarus), Win32/Vcaredrix.A trojan (NOD32), Generic (Panda)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。 マルウェアは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。


  詳細

ファイルサイズ 131,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, 広告の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\xsecva\xsecva.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\xsecva

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したマルウェア)を終了し、侵入したコンピュータ内で作成した自身のコピーの方を実行します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
XSECVA = %User Profile%\Application Data\xsecva\xsecva.exe -s

アドウェア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータ上に広告を表示します。

  • http://{BLOCKED}v.{BLOCKED}l.com/
  • http://{BLOCKED}d.{BLOCKED}raffic.com/feed.php
  • http://{BLOCKED}y.{BLOCKED}rdr.com/

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • User's IP address
  • Current Country
  • Inputted Keywords
  • Accessed URLs

その他

不正リモートユーザは、ユーザのインターネット使用状況を監視します。

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.266.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.267.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Application Data\xsecva

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • XSECVA = "%User Profile%\Application Data\xsecva\xsecva.exe -s"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_VCARED.KS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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