Trend Micro Security

TROJ_TRATS.SMUM

2012年10月12日

 別名:

Trojan:Win32/Meredrop (Microsoft); Generic Dropper!djf (McAfee); Trojan.ADH (Symantec); ARC:Inno, [data0000]:Trojan.JS.StartPage.ck, [data0000]:Trojan.JS.StartPage.ck, [data0000]:Trojan.JS (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan.Generic.4501883 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。


  詳細

ファイルサイズ 309,031 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年11月5日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\is-QF09P.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp\_isetup
  • %Program Files%\Internet Explorer\MUI
  • %Program Files%\lnkfiles\

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons\ClassicStartMenu

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons\NewStartPanel

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\ShellNoRoam\MUICache
@C:\WINDOWS\system32\SHELL32.dll,-30520 = "Internet Explorer"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons\ClassicStartMenu
{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D} = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons\NewStartPanel
{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D} = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons
ClassicStartMenu = 1

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
StartPage
Favorites = {random values}

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoInternetIcon = 1

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\is-qf09p.tmp\{malware file name}.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp\_isetup\_RegDLL.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp\_isetup\_shfoldr.dll
  • %Program Files%\Messenger\is-OP1F1.tmp
  • %Program Files%\Messenger\is-5HLTA.tmp
  • %System%\is-HP2M1.tmp
  • %System%\is-OKB7P.tmp
  • %System%\is-EA9FQ.tmp
  • %System%\is-IJA48.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\MUI\iexplore.exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このマルウェアが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons
    • ClassicStartMenu
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons
    • NewStartPanel

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ShellNoRoam\MUICache
    • @C:\WINDOWS\system32\SHELL32.dll,-30520="Internet Explorer"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\ClassicStartMenu
    • {871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}=1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\NewStartPanel
    • {871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}=1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons
    • ClassicStartMenu=1

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden=2
      To: Hidden=2
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\StartPage
    • From: Favorites={random values}
      To: Favorites={random values}

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\is-QF09P.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp\_isetup
  • %Program Files%\Internet Explorer\MUI
  • %Program Files%\lnkfiles\

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\is-qf09p.tmp\{malware file name}.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp\_isetup\_RegDLL.tmp
  • %User Temp%\is-MM691.tmp\_isetup\_shfoldr.dll
  • %Program Files%\Messenger\is-OP1F1.tmp
  • %Program Files%\Messenger\is-5HLTA.tmp
  • %System%\is-HP2M1.tmp
  • %System%\is-OKB7P.tmp
  • %System%\is-EA9FQ.tmp
  • %System%\is-IJA48.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\MUI\iexplore.exe

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_TRATS.SMUM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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