Trend Micro Security

TROJ_SPY.DELT

2014年10月4日

 別名:

RDN/Generic PWS.y!b2u (McAfee); Trojan.Smoaler (Symantec); Trojan.Win32.Generic!SB.0 (Sunbelt); Trojan horse Inject2.ATDJ (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 296,960 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年10月4日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Profile%\Cookies\index.dat
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@atdmt[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@bing[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@c.atdmt[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@c.msn[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@doubleclick[1].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@microsoft[1].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@msnportal.112.2o7[1].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@msn[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@scorecardresearch[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@www.bing[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@www.msn[1].txt

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\ä

HKEY_USERS\S-1-5-21-1645522239-1292428093-682003330-1003\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
policies\Explorer\Run

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
SysDebug32 = "{random values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\svchost.exe = "%System%\svchost.exe:*:Enabled:Lub_KpCexWpDXbvcLulkwVCaLz"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
Lub_KpCexWpDXbvcLulkwVCaLz = "ffffffff"

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
Lub_KpCexWpDXbvcLulkwVCaLz = "%System%\OSDIoNByCDRgSS.exe"

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\OSDIoNByCDRgSS.exe
  • %User Startup%\System Check.lnk

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}4l.org
  • {BLOCKED}.158.236

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このマルウェアが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER
    • ä
  • In HKEY_USERS\S-1-5-21-1645522239-1292428093-682003330-1003\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer
    • Run

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • SysDebug32 = "{random values}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %System%\svchost.exe = "%System%\svchost.exe:*:Enabled:Lub_KpCexWpDXbvcLulkwVCaLz"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • Lub_KpCexWpDXbvcLulkwVCaLz = "ffffffff"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\OSDIoNByCDRgSS.exe
  • %User Startup%\System Check.lnk

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_SPY.DELT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Profile%\Cookies\index.dat
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@atdmt[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@bing[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@c.atdmt[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@c.msn[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@doubleclick[1].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@microsoft[1].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@msnportal.112.2o7[1].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@msn[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@scorecardresearch[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@www.bing[2].txt
  • %User Profile%\Cookies\wilbert@www.msn[1].txt

手順 8

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
    • SystemRestore


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください