Trend Micro Security

TROJ_SIREFEF.OI

2012年10月9日
 解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Trojan:Win32/Sirefef.P (Microsoft); Mal/ZAccess-D (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003, Windows 7

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年4月5日
ペイロード プロセスの強制終了, ファイルのダウンロード, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\SubSystems
Windows = "%SystemRoot%\system32\csrss.exe ObjectDirectory=\Windows SharedSection=1024,3072,512 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=consrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%SystemRoot%\system32\csrss.exe ObjectDirectory=\Windows SharedSection=1024,3072,512 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=winsrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16」となります。)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • Windows Defender
  • windefend
  • iphlpsvc
  • wscsvc
  • mpssvc


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.888.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年4月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.889.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年4月5日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
    • From: Windows = "%SystemRoot%\system32\csrss.exe ObjectDirectory=\Windows SharedSection=1024,3072,512 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=consrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16"
      To: Windows = "%SystemRoot%\system32\csrss.exe ObjectDirectory=\Windows SharedSection=1024,3072,512 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=winsrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\assembly\GAC_32\Desktop.ini
  • %Windows%\assembly\GAC_64\Desktop.ini

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_SIREFEF.OI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\WinSock2\Parameters\NameSpace_Catalog5\Catalog_Entries
LibraryPath = "mswsock.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\WinSock2\Parameters\Protocol_Catalog9\Catalog_Entries64
PackedCatalogItem = "mswsock.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\WinSock2\Parameters\NameSpace_Catalog5\Catalog_Entries
LibraryPath = "mswsock.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\WinSock2\Parameters\Protocol_Catalog9\Catalog_Entries64
PackedCatalogItem = "mswsock.dll"


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