Trend Micro Security

TROJ_SHELLINJCT.A

2018年2月20日
 解析者: Wilbert Vidal   
 更新者 : Johnlery Triunfante

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

概要:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。


  詳細

ファイルサイズ 874,774 bytes
タイプ PS1
メモリ常駐 はい
発見日 2018年1月17日
ペイロード ファイルの作成, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\appinit.bat → Deleted afterwards.

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\m_mutex_x

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • svchost.exe

自動実行方法

この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間ごとにマルウェアが実行されます。

  • System startup

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • taskmgr.exe

その他

詳細:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.898.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年1月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.899.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年1月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

スケジュールされたタスクを削除します。

Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

  1. Windowsのスケジュールされたタスクを起動します。
    [スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[システム ツール]-[タスク]を開きます。
  2. スケジュール欄に以下の値がある該当タスクを指定します。
    • TMUpdate
  3. 上記タスク上で右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
  4. タブ[タスク]の「実行するファイル名」欄に、以下の文字列を含むかどうか確認します。
    Cmd /c /rd /s /q C:
  5. 上記文字列が確認された場合、該当タスクを削除します。

Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラ画面を開きます。
    • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
      • [スタート]を選択し、[検索]欄に"taskschd.msc"と入力して、Enterを押します。
    • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
      • 画面の左下隅を右クリックし、[実行]を選択し、"taskschd.msc"と入力。Enterを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリック。
  3. 上部中央のパネルで、[トリガー]欄に値を含む各タスクを確認します。
    • TMUpdate
  4. 中央下のパネルの[操作]タブをクリック。[詳細]欄で以下の文字列を確認します。
    Cmd /c /rd /s /q C:
  5. 上述の文字列が確認される場合、該当のタスクを削除します。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\appinit.bat

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_SHELLINJCT.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_SHELLINJCT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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