Trend Micro Security

TROJ_SHARIK.CHVR

2016年12月12日
 解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

Win32/TrojanDownloader.Zurgop.AV (ESET-NOD32); TrojanDownloader:Win32/Dofoil.R (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 41,984 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年7月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • hashed computer name and volume serial number

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • created svchost.exe

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://windowsupdate.microsoft.com

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • ハッシュ化されたコンピュータ名およびボリュームシリアル番号

マルウェアは自身の不正活動を実行する前に以下の確認を行います。

  • 以下のPEB構造のフラグがデバッグされていることを示していないこと。
    • IsDebugging
    • NtGlobalFlag
  • モジュールファイル名が文字列“sample”を含んでいないこと。
  • ボリュームシリアル番号が以下の値でないこと。
    • 0xCD1A40 (ThreatExpert)
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Disk\Enum下のレジストリデータが文字列を含んでいないこと。
    • qemu
    • virtual
    • vmware
  • 以下のモジュールが読み込まれていないこと。
    • dbghelp
    • sbiedll

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}linker.biz/tmpp2/index.php

マルウェアは、以下のHTTPリクエストを送信し、感染状況を報告します。

  • cmd={getload or grab or getproxy}
  • login={hashed computer name and volume serial number}
  • bits={0 or 1}
  • file={value}
  • run=ok
  • run=fail
  • sel={seller name/bot ID}
  • ver={os version}
  • doubles=1
  • personal=ok
  • removed=ok
  • admin={value}
  • hash={value}

ただし、情報公開日現在、上述のWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.950.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年12月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.951.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年12月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_SHARIK.CHVR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください