Trend Micro Security

TROJ_PROXY.E

2015年4月15日
 解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Trojan-Dropper.Win32.Dapato.djnv (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 53,248 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年4月13日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\Common Files\Plugins\index.txt ← where it will save its configuration file

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Common Files\Plugins

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://www.{BLOCKED}c.net/111/{random}
  • http://www.{BLOCKED}c.net:443/111/{random} - where {random} depends on its configuration file

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}c.net:443/111/index.html
  • http://www.{BLOCKED}c.net/111/index.html

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Application Data%\Common Files\Plugins\{random filename}.txt
  • %Application Data%\Common Files\Plugins\{random filename}.exe
    where {random filename} depends on its configuration file

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアが作成する以下のファイルには、自身の環境設定が保存されます。

  • %Application Data%\Common Files\Plugins\index.txt

上述の「 {random}」および「{random filename}」は、マルウェアの環境設定ファイルによって決定されます。

マルウェアの環境設定ファイルは、以下の情報を含みます。

  • ダウンロードされたファイルのファイル名
  • ファイルパスのURL

マルウェアは、日にちが水曜日の場合のみ実行します。マルウェアは、以下の値をもつレジストリをクエリすることによりコンピュータのプロキシ設定を確認します。

  • ProxyEnable
  • ProxyServer
  • AutoConfigURL

マルウェアはプロキシをバイパスすることも可能です。マルウェアは、実行後に、作成されたファイル/ダウンロードされたファイルを削除します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\Common Files\Plugins

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PROXY.E」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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