Trend Micro Security

TROJ_PPOINTER.SM

2012年10月9日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 110,592 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年12月22日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • JAVA_DLOAD.ZZC

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\ime\wmimachine2.dll - detected by Trend Micro as BKDR_PPOINTER.SM

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
Type = "dword:00000020"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
ImagePath = "%SystemRoot%\system32\svchost.exe -k netsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
DisplayName = ".NET Runtime Optimization Service v2.086521.BackUp_X86"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}
Description = "Microsoft .NET Framework NGEN"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{first netsvcs}\Parameters
ServiceDll = "%Windows%\ime\wmimachine2.dll"

その他

マルウェアは、以下のレジストリを問い合わせることによって、サービスを含まない値がインストールされているかを確認します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost\netsvcs

サービスを含まない値を確認すると、マルウェアは、作成したDLLファイルのサービス名として、通常以下のような接頭辞を持つ名前を利用します。

  • 6to4


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.664.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年12月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.665.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年12月25日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_PPOINTER.SM」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

「TROJ_PPOINTER.SM」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • {first netsvcs}

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PPOINTER.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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