Trend Micro Security

TROJ_PIDIEF.YNLA

2014年5月8日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Troj/20132729-E (Sophos) ,Trojan horse Exploit_c.AANQ (AVG) ,PDF/CVE20132729.A!exploit (Fortinet) ,JS/Pdfka.NA (exact, not disinfectable) (Fprot) ,Trojan.JS.Pdfka (Ikarus) ,Exploit.JS.CVE-2010-0188.f (Kaspersky) ,Exploit:JS/Pdfjsc.AU (Microsoft) ,PDF/Exploit.CVE-2013-2729.A trojan (Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルをダウンロードします。 マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 11,028 bytes
タイプ PDF
メモリ常駐 なし
発見日 2014年5月6日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • AcroRd32.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルをダウンロードします。

この脆弱性が利用されると、マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、他の不正なファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}tlob.{BLOCKED}ut.de/11.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Temporary Internet Files%\11.exe - detected as TROJ_DLOADER.YNLA

(註:%Temporary Internet Files%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temporary Internet Files"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files" です。)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.778.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年5月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_PIDIEF.YNLA」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • TROJ_DLOADER.YNLA

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PIDIEF.YNLA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。  https://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb13-15.html


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