Trend Micro Security

TROJ_PIDIEF.WQ

2011年3月16日
 解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、作成したファイルを実行します。

マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、不正リモートユーザまたは、不正プログラムもしくはアドウェア等が、ファイルをダウンロードできるようになります。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PDF
メモリ常駐 なし
発見日 2009年5月30日

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、不正リモートユーザまたは、不正プログラムもしくはアドウェア等が、ファイルをダウンロードできるようになります。

  • Stack-based buffer overflow in CoolType.dll in certain versions of Adobe Reader and Acrobat

セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照し、脆弱性を修正してください。

その他

上記の脆弱性が利用できると、マルウェアは、以下のようにファイルを作成します。

  • %User Temp%\wuctl.exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、Windows XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temp" です。)

トレンドマイクロ製品では、このファイルを「TROJ_DLOADR.ABJ」として検出します。

マルウェアは、作成したファイルを実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 6.158.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2009年5月30日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.159.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年5月30日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsの検索機能([スタート] → [検索] → [ファイルとフォルダすべて] を選択)などを使用して、この「TROJ_PIDIEF.WQ」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    TROJ_DLOADR.ABJ

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PIDIEF.WQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。

手順 4

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチが適用されるまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元から正式な修正パッチが公開され次第、ダウンロードし適用することをお勧めします。


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