Trend Micro Security

TROJ_PIDIEF.JER

2014年8月26日
 解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Exploit:JS/Pdfjsc.AV (Microsoft); PDF/Exploit.CVE-2013-2729.E (ESET-NOD32); Troj/20132729-I (Sophos); Exploit/CVE-2013-2729 (CAT-QuickHeal); Trojan.Pidief (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ソフトウェア内の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザまたはマルウェア等は、感染したコンピュータにファイルをダウンロードすることが可能となります。


  詳細

ファイルサイズ 15,051 bytes
タイプ PDF
メモリ常駐 なし
発見日 2014年8月23日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェア内の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザまたはマルウェア等は、感染したコンピュータにファイルをダウンロードすることが可能となります。

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Temporary Internet Files%\111[1].exe

(註:%Temporary Internet Files%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temporary Internet Files"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}ordhall.co.uk/wp-content/themes/twentyeleven/images/111.exe


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.104.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年8月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.105.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年8月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Temporary Internet Files%\111[1].exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PIDIEF.JER」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。  


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