TROJ_PAWXNIC.B
Downloader.Ponik (Symantec); TrojanDropper.Pawxnic.r4 (CAT-QuickHeal); Troj/Pawxnic-C (Sophos)
Windows
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\lebel_ems2.exe - detected as TROJ_PAWXNIC.B
- %User Temp%\label_ems.gif
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。
- https://{BLOCKED}eck.com/se/SoftGetJP.php
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\{random filename}.exe - detected as TROJ_ROVNIX
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- https://{BLOCKED}eck.com/se/SoftCheck.php?id={Product ID}&Ver=0000004&name={executable filename}&ilvl={Security Identifier (SID) Level}
マルウェアが作成し実行する以下のファイルは、「TROJ_PAWXNIC.B」として検出されます。
- %User Temp%\lebel_ems2.exe
マルウェアが以下のファイル名でダウンロードしたファイルは、「TROJ_ROVNIX」として検出されます。
- %User Temp%\{random filename}.exe
以下のプロセスを確認し実行されていることが確認された場合、マルウェアは無期限にスリープします。
- Python
- bdagent.exe
- bdwtxag.exe
OSが無効なバージョンを返した場合またはWindows 2000およびそれ以前のOSの場合は、マルウェアは無期限にスリープします。
Windows Vistaおよびそれ以降のOSで実行された場合、マルウェアは以下のレジストリ値を確認します。
- Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\EnableLUA
- Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\ConsentPromptBehaviorAdmin
マルウェアは、自身の証明書をシステムにインストールします。この証明書は、不正なバイナリをダウンロードしたり、自身のコマンド&コントロール(C&C)サーバへ報告する際、それらを暗号化するためのSSL通信を利用するために使用されます。
またマルウェアは、SSLv3を利用して自身の情報を暗号化します。そのためGETリクエストが利用されても読み取り可能な情報は確認されません。
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「TROJ_PAWXNIC.B」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\{random filename}.exe
- %User Temp%\label_ems.gif
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PAWXNIC.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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