Trend Micro Security

TROJ_PASTA.PAGA

2015年7月11日

 別名:

Trojan:Win32/Startpage.KR (Microsoft); [0007ac14.EXE]:RDN/Generic.bfr!ib (McAfee); Trojan.ADH (Symantec); Trojan.Win32.Phires.js (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan horse SHeur3.AITG (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 240,653 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年7月11日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\TaoBao

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\$$RAR1~1.TMP
  • %User Temp%\$RAR10~1.TMP
  • %Windows%\REGSOU~1.EXE
  • %Desktop%.ini
  • %User Profile%\QUICKL~1\Launch Internet Explorer Browser.lnk

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\PersistentHandler

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx\
{000214EE-0000-0000-C000-000000000046}

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx\
{000214F9-0000-0000-C000-000000000046}

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx\
{00021500-0000-0000-C000-000000000046}

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx\
{CABB0DA0-DA57-11CF-9974-0020AFD79762}

HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx\
{FBF23B80-E3F0-101B-8488-00AA003E56F8}

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx\
{000214EE-0000-0000-C000-000000000046}

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx\
{000214F9-0000-0000-C000-000000000046}

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx\
{00021500-0000-0000-C000-000000000046}

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx\
{BB2E617C-0920-11d1-9A0B-00C04FC2D6C1}

HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellNew

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
DontShowMeThisDialogAgain

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
.1nk\ShellNew
Command = "rundll32.exe appwiz.cpl,NewLinkHere %1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
DontShowMeThisDialogAgain
CompatWarningForwwwwwww.exe = "no"

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
RunMRU

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\regsougoupy.exe
  • %Windows%\RtkSYUdp.exe
  • %Program Files%\Common Files\TaoBao\ÌÔ±¦.ico
  • %User Temp%\$rar10987.tmp
  • %User Temp%\$rar10943.tmp
  • %User Temp%\ÍøÖ·Ö®¼Ò.tmp
  • %Program Files%\Common Files\TaoBao\ÌÔ±¦.tmp
  • %User Temp%\hhhhhhh.tmp
  • %User Temp%\$$RAR110987.tmp
  • %User Temp%\wwwwwww.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\SIGNUP\wwwwwww.exe

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}0.1
  • {BLOCKED}6.189.29

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • .ur1
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1
    • PersistentHandler
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1
    • ShellEx
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx
    • {000214EE-0000-0000-C000-000000000046}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx
    • {000214F9-0000-0000-C000-000000000046}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx
    • {00021500-0000-0000-C000-000000000046}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx
    • {CABB0DA0-DA57-11CF-9974-0020AFD79762}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.ur1\ShellEx
    • {FBF23B80-E3F0-101B-8488-00AA003E56F8}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • .1nk
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk
    • ShellEx
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx
    • {000214EE-0000-0000-C000-000000000046}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx
    • {000214F9-0000-0000-C000-000000000046}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx
    • {00021500-0000-0000-C000-000000000046}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk\ShellEx
    • {BB2E617C-0920-11d1-9A0B-00C04FC2D6C1}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.1nk
    • ShellNew
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • DontShowMeThisDialogAgain

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.1nk\ShellNew
    • Command = "rundll32.exe appwiz.cpl,NewLinkHere %1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\DontShowMeThisDialogAgain
    • CompatWarningForwwwwwww.exe = "no"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\regsougoupy.exe
  • %Windows%\RtkSYUdp.exe
  • %Program Files%\Common Files\TaoBao\ÌÔ±¦.ico
  • %User Temp%\$rar10987.tmp
  • %User Temp%\$rar10943.tmp
  • %User Temp%\ÍøÖ·Ö®¼Ò.tmp
  • %Program Files%\Common Files\TaoBao\ÌÔ±¦.tmp
  • %User Temp%\hhhhhhh.tmp
  • %User Temp%\RAR110987.tmp
  • %User Temp%\wwwwwww.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\SIGNUP\wwwwwww.exe
RAR110987.tmp
  • %User Temp%\wwwwwww.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\SIGNUP\wwwwwww.exe
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
    註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
  • Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

    1. Windowsエクスプローラ画面を開きます。
      • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
        • [スタート]-[コンピューター]を選択します。
      • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
        • 画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
    2. [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
      • %Windows%\regsougoupy.exe
      • %Windows%\RtkSYUdp.exe
      • %Program Files%\Common Files\TaoBao\ÌÔ±¦.ico
      • %User Temp%\$rar10987.tmp
      • %User Temp%\$rar10943.tmp
      • %User Temp%\ÍøÖ·Ö®¼Ò.tmp
      • %Program Files%\Common Files\TaoBao\ÌÔ±¦.tmp
      • %User Temp%\hhhhhhh.tmp
      • %User Temp%\RAR110987.tmp
      • %User Temp%\wwwwwww.tmp
      • %Program Files%\Internet Explorer\SIGNUP\wwwwwww.exe
    3. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

  • 手順 5

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Program Files%\Common Files\TaoBao

    手順 6

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PASTA.PAGA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

    手順 7

    以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

    • %User Temp%\RAR1~1.TMP
    • %User Temp%\$RAR10~1.TMP
    • %Windows%\REGSOU~1.EXE
    • %Desktop%.ini
    • %User Profile%\QUICKL~1\Launch Internet Explorer Browser.lnk

    手順 8

    以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

    ※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
      • RunMRU


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