Trend Micro Security

TROJ_NYMAIM.XXV

2016年4月22日
 解析者: Jennifer Gumban   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。 作成されたファイルは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 670,720 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年3月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • W2KM_DRIDEX.YYSSM

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされコンピュータに侵入します。

  • http://sociallyvital.com/images/office.exe

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random filename}.{random extension} - encrypted
  • %All Users Profile%\{random folder name}\{random filename}.{random extension} - encrypted

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

作成されたファイルは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
{random}
{random name} = "{data}"

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}uqsd.com//fa7vi1df/index.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.195.89:80/fa7vi1df/index.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.50.167:80/fa7vi1df/index.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • google.com


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.454.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年4月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.455.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年4月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_NYMAIM.XXV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

インストールの過程で追加された以下のファイル/フォルダ/レジストリキーや値には、参照可能な値が存在しないため、ユーザの手動検索によって確認することができません。そのため、ユーザがシステム情報のバックアップを行なっている場合にのみ、保存されている前のデータと比較することで追加されたファイル/フォルダ/レジストリキーや値を確認することが可能となります。なお、追加されたコンポーネントは、コンピュータに悪影響を与えるものではないため、削除する必要はありません。

  • %User Temp%\{random filename}.{random extension}
  • %All Users Profile%\{random folder name}\{random filename}.{random extension}
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\{random}
    • {random name} = "{data}"

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_NYMAIM.XXV」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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