Trend Micro Security

TROJ_NECURS.USWD

2018年7月26日
 解析者: Michael Jhon Ofiaza   

 別名:

Trojan.Gen.2 (Norton) ; Trojan.GenericKD.31089208 (Bitdefender)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 160,768 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年7月13日
ペイロード プロセスの強制終了, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの削除

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\TMPUSER.DAT -> contains the user domain (deleted afterwards)

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\cmd.exe" /C echo %USERDOMAIN% > C:\ProgramData\TMPUSER.DAT -> to check the user domain
  • cmd /C net.exe stop ammyy
  • cmd /C sc delete ammyy
  • cmd /C net.exe stop foundation
  • cmd /C sc delete foundation

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %ProgramData%\AMMYY\wmihost.exe
  • %ProgramData%\AMMYY\settings3.bin
  • %ProgramData%\Foundation\wmites.exe
  • %ProgramData%\Foundation\settings3.bin
  • %ProgramData%\Foundation1\wmites.exe
  • %ProgramData%\Foundation1\settings3.bin
  • %ProgramData%\Microsoft\wsus.exe
  • %ProgramData%\Microsoft\settings3.bin
  • %ProgramData%\Microsoft Help\wsus.exe
  • %ProgramData%\Microsoft Help\settings3.bin

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを削除します。

  • %ProgramData%\settings
  • %ProgramData%\Microsoft\Enc
  • %ProgramData%\AMMYY
  • %ProgramData%\Foundation
  • %ProgramData%\Foundation1

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • wsus.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.404.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年7月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.405.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年7月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_NECURS.USWD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_NECURS.USWD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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