TROJ_MSIL.WJUR

2015年8月15日

別名:

Trojan:Win32/Dacic.A!rfn (Microsoft); RDN/Generic BackDoor (McAfee); Trojan.Gen (Symantec); Trojan.Win32.Dapta.ao (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan horse Crypt4.BPDL (AVG)

プラットフォーム:

Windows

危険度:

ダメージ度:

感染力:

感染確認数:

マルウェアタイプ: トロイの木馬型
破壊活動の有無: なし
暗号化:
感染報告の有無: はい

概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

詳細

ファイルサイズ 512,512 bytes

タイプ EXE

メモリ常駐はい

発見日 2015年8月15日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

%Start Menu%\Programs\Startupx\system.pif
%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe

(註：%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

%User Profile%\Application Data\JOJO

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
jojo = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
hadjer = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{445BRPJ2-BAGU-O6AM-2OG4-UI1JH2N53B1E}
StubPath = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe restart"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\5XbaU

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{445BRPJ2-BAGU-O6AM-2OG4-UI1JH2N53B1E}

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\2904

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\msvideo

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\3224

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\3352

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
ServerStarted = "7/27/2015 10:43:48 AM"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
InstalledServer = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
ServerStarted = "7/27/2015 10:44:35 AM"

HKEY_CURRENT_USER\Software\2904
Mutex = "5XbaU"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
NewGroup = "jojo"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
NewId = "jojo"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
FirstExecution = "27/07/2015 10:45:47"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
ServerStarted = "7/27/2015 10:44:55 AM"

HKEY_CURRENT_USER\Software\3224
Mutex = "5XbaU"

HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
ServerStarted = "7/27/2015 10:45:00 AM"

HKEY_CURRENT_USER\Software\3352
Mutex = "5XbaU"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

%User Profile%\Windows\5XbaU.cfg
%User Temp%\x.html
%User Profile%\Windows\5XbaU.xtr
%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe
%Start Menu%\Programs\Startupx\system.pif

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。.. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

http://golinosssum1214.{BLOCKED}s.net:12001/1234567890.functions
http://{BLOCKED}.89.123:41004/1234567890.functions
{BLOCKED}0.1
{BLOCKED}.147.180

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

セーフモードでの起動：

• Windows 2000 の場合：

コンピュータを起動させます。
「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に［F8］を押します。
「Windows 拡張オプションメニュー」が表示されるので、［↓］［↑］キーを使って［セーフモード］を選択し、［Enter］を押します。

• Windows XP の場合：

コンピュータを起動させます。
「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に［F8］を押します。
「Windows 拡張オプションメニュー」が表示されるので、［↓］［↑］キーを使って［セーフモード］を選択し、［Enter］を押します。

• Windows Server 2003 の場合：

コンピュータを起動させます。
「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に［F8］を押します。
「Windows 拡張オプションメニュー」が表示されるので、［↓］［↑］キーを使って［セーフモード］を選択し、［Enter］を押します。

• Windows Vista、Windows 7 および Windows Server 2008 の場合：

コンピュータを起動させます。
「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に［F8］を押します。
「詳細ブートオプション」が表示されるので、［↓］［↑］キーを使って［セーフモード］を選択し、［Enter］を押します。

• Windows 8、8.1 および Server 2012の場合：

画面の右上隅へマウスポインタを移動し、[チャーム]バーを表示します。
マウスで、[設定]－[PC設定の変更]を選択します。
左側のパネルで、[全般]を選択します。
右側のパネルで、[PCの起動をカスタマイズする]が表示されるまで下にスクロールし、[今すぐ再起動]をクリック。コンピュータが再起動するまで待ちます。
[オプションの選択]メニューで、[トラブルシューティング]－[詳細オプション]－[スタートアップ設定]－[再起動]をクリックします。
[スタートアップ設定]メニューで、[4]キーを押し、「4）セーフモードを有効にする」を選択します。

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
- 5XbaU

In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
- {445BRPJ2-BAGU-O6AM-2OG4-UI1JH2N53B1E}

In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
- 2904

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\MediaResources
- msvideo

In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
- 3224

In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
- 3352

このマルウェアが追加したレジストリキーの削除：

「レジストリエディタ」を起動します。
- Windows 2000、XP および Server 2003 の場合
  [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合：
  [スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合：
  画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります（大文字／小文字は区別されません）。
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>SOFTWARE
上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
5XbaU
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>Software>Microsoft>Active Setup>Installed Components
上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
{445BRPJ2-BAGU-O6AM-2OG4-UI1JH2N53B1E}
上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
2904
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>CurrentControlSet>Control>MediaResources
上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
msvideo
上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
3224
上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
3352
「レジストリエディタ」を閉じます。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- jojo = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- hadjer = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{445BRPJ2-BAGU-O6AM-2OG4-UI1JH2N53B1E}
- StubPath = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe restart"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- ServerStarted = "7/27/2015 10:43:48 AM"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- InstalledServer = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- ServerStarted = "7/27/2015 10:44:35 AM"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\2904
- Mutex = "5XbaU"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- NewGroup = "jojo"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- NewId = "jojo"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- FirstExecution = "27/07/2015 10:45:47"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- ServerStarted = "7/27/2015 10:44:55 AM"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\3224
- Mutex = "5XbaU"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\5XbaU
- ServerStarted = "7/27/2015 10:45:00 AM"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\3352
- Mutex = "5XbaU"

このマルウェアが追加したレジストリ値の削除：

「レジストリエディタ」を起動します。
- Windows 2000、XP および Server 2003 の場合：
  [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。
- Windows Vista、7、Server 2008 の場合：
  [スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合：
  画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります（大文字／小文字は区別されません）。
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Run
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
jojo = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Run
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
hadjer = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Active Setup>Installed Components>{445BRPJ2-BAGU-O6AM-2OG4-UI1JH2N53B1E}
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
StubPath = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe restart"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>5XbaU
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
ServerStarted = "7/27/2015 10:43:48 AM"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
InstalledServer = "%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
ServerStarted = "7/27/2015 10:44:35 AM"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>2904
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Mutex = "5XbaU"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
NewGroup = "jojo"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
NewId = "jojo"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
FirstExecution = "27/07/2015 10:45:47"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
ServerStarted = "7/27/2015 10:44:55 AM"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>3224
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Mutex = "5XbaU"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
ServerStarted = "7/27/2015 10:45:00 AM"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>3352
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Mutex = "5XbaU"
「レジストリエディタ」を閉じます。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Profile%\Windows\5XbaU.cfg
%User Temp%\x.html
%User Profile%\Windows\5XbaU.xtr
%User Profile%\JOJO\DDHAMO.exe
%Start Menu%\Programs\Startupx\system.pif

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]

註：このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Profile%\Application Data\JOJO

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_MSIL.WJUR」と検出したファイルの検索を実行してください。検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

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