Trend Micro Security

TROJ_MDROP.SMJ

2012年10月8日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、組み込まれた不正なFlash ファイル(拡張子SWF)を含み、この不正なFlash ファイルを利用して特定の脆弱性を利用します。この不正なFlash ファイルは、トレンドマイクロの製品では「SWF_EXPLOIT.WMP」として検出されます。

マルウェアは、作成したファイルおよび組み込まれたファイルを実行します。

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。

上記の脆弱性が利用されると、マルウェアは、特定の不正活動を実行します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ DOC
メモリ常駐 なし
発見日 2011年4月15日

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

作成活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。

  • Unspecified vulnerability in Adobe Flash Player

その他

上記の脆弱性が利用されると、マルウェアは、以下の不正活動を実行します。

    • マルウェアは、以下のファイルを感染コンピュータ内に作成します。
      • %User Temp%\scvhost.exe
    • マルウェアは、作成したファイルおよび組み込まれたファイルを実行します。
    • マルウェアは、ユーザから自身を隠ぺいするために、無害な文書ファイル "%User Temp%\AAAA" を作成し、そして実行します。
    • マルウェアは、実行後、自身を削除し、自身を上述の無害な文書ファイルに置換します。

    マルウェアは、組み込まれた不正なFlash ファイル(拡張子SWF)を含み、この不正なFlash ファイルを利用して上述の脆弱性を利用します。この不正なFlash ファイルは、トレンドマイクロの製品では「SWF_EXPLOIT.WMP」として検出されます。


      対応方法

    対応検索エンジン: 8.900
    初回 VSAPI パターンバージョン 7.978.11
    初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月15日

    手順 1

    Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    「TROJ_MDROP.SMJ」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。

    手順 3

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %User Temp%\AAAA
    • %User Temp%\scvhost.exe

    手順 4

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MDROP.SMJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

    註)セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照し、脆弱性を修正してください。


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