Trend Micro Security

TROJ_MADI.AC

2012年11月23日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Trojan.Win32.Upof (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 450,048 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月18日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %User Profile%\UpBackup

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Profile%\UpBackup\UpdateOffice.exe
  • %User Profile%\PrintHood\UpdateOffice.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile\PrintHood\{10 random alphanumeric char}.dll
  • %User Profile\PrintHood\{10 random alphanumeric char}.PRI
  • %User Profile\PrintHood\~{20 random alphanumeric char}.tmp
  • %User Profile\PrintHood\Shenik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Stitkatik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Bidikik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Filikik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Rzakik.dll
  • %User Profile\PrintHood\datikal.dll
  • %User Profile\PrintHood\Motahare.txt
  • %User Profile\PrintHood\UPDATE~1.EXE.pxkm
  • %User Profile\Template\nam.dll
  • %User Profile\PrintHood\pangtip.bat
  • %User Profile\PrintHood\{malware fiename}.jpg

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
User Shell Folders
Startup = "%User Profile%\UpBackup"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%User Startup%"」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Shell Folders
Startup = "%User Profile%\UpBackup"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%User Startup%"」となります。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.57.28/ASLK/khaki/Abi/UUUU.htm


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.268.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.271.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月19日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_MADI.AC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell Folders
    • From: Startup = "%User Profile%\UpBackup"
      To: Startup = "%User Startup%"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
    • From: Startup = "%User Profile%\UpBackup"
      To: Startup = "%User Startup%"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\UpBackup

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile\PrintHood\{10 random alphanumeric char}.dll
  • %User Profile\PrintHood\{10 random alphanumeric char}.PRI
  • %User Profile\PrintHood\~{20 random alphanumeric char}.tmp
  • %User Profile\PrintHood\Shenik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Stitkatik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Bidikik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Filikik.dll
  • %User Profile\PrintHood\Rzakik.dll
  • %User Profile\PrintHood\datikal.dll
  • %User Profile\PrintHood\Motahare.txt
  • %User Profile\PrintHood\UPDATE~1.EXE.pxkm
  • %User Profile\Template\nam.dll
  • %User Profile\PrintHood\pangtip.bat
  • %User Profile\PrintHood\{malware fiename}.jpg

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MADI.AC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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