Trend Micro Security

TROJ_LETHIC.WRF

2013年11月7日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Trojan:Win32/Lethic.B (Microsoft), Trojan-Proxy.Win32.Lethic.bko (Kaspersky), Win32/Lethic.AA trojan (NOD32),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 125,952 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年11月1日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • WORM_DORKBOT.WRF

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{Random SID}\Desktop.ini

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{Random SID}

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • xyzpro00

マルウェアは、リモートスレッドを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • EXPLORER.EXE

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
xyzpro00.exe = "%System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "explorer.exe,%System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe"

その他

マルウェアは、TCP ポート3300番を経由し、以下のリモートサーバへの接続を確立します。

  • dq.{BLOCKED}xies1123.ru:3300
  • a119-12-209-91.{BLOCKED}m.com:3300

リモートホストは、このマルウェアへ接続し、トラフィックを送るIPアドレスに応答します。そして、マルウェアは、リモートホストから送信されたIPアドレスへトラフィックを送信します。マルウェアは、着信の接続は待機しません。さらに、マルウェアは、コンピュータから自身を削除するよう要求します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 10.380.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年11月1日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.381.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年11月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_LETHIC.WRF」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    • WORM_DORKBOT.WRF

手順 3

回復コンソールを使用して、TROJ_LETHIC.WRF として検出されるファイルを確認し、削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • xyzpro00.exe = "%System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = "explorer.exe,%System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%System Root%\RECYCLER\{Random SID}\xyzpro00.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System Root%\RECYCLER\{Random SID}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_LETHIC.WRF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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