Trend Micro Security

TROJ_LETHIC.AZB

2014年7月22日
 更新者 : RonJay Kristoffer Caragay

 別名:

Trojan:Win32/Lethic.B (Microsoft); W32/Azbreg.AAHB!tr.bdr (Fortinet); TR/Crypt.Xpack.84287 (Antivir), Backdoor.Win32.Azbreg.aahb (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 141,824 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年7月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, ファイルの変更

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • a3631f1

マルウェアは、リモートスレッドを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
6z4666 = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "explorer.exe,%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\Desktop.ini

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.936.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年7月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.937.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年7月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 6z4666 = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = "explorer.exe,%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\61bf266.exe
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643\Desktop.ini

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0243556031-888888379-781863308-615643

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_LETHIC.AZB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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