Trend Micro Security

TROJ_KRYPTK.BZ

2014年4月25日
 解析者: Abraham Latimer Camba   

 別名:

Trojan horse Delf.AOSF (AVG), Trojan.SuspectCRC (Ikarus), a variant of Win32/Kryptik.BZLQ trojan (Eset), Trojan Horse (Symantec), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 110,592 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年4月15日

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random folder name 1}\{random folder name 2}\wow.dll
  • %User Temp%\{random folder name 1}\{random folder name 2}\wow.ini
  • %User Temp%\{random folder name 1}\{random folder name 2}\tmpB.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\{random folder name 1}
  • %User Temp%\{random folder name 1}\{random folder name 2}

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\
inprocserver32
(Default) = "\?\globalroot\Device\HarddiskVolume1\%User Temp%\{random folder name 1}\{random folder name 2}\wow.dll"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}

HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\
inprocserver32

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}c.com
  • {BLOCKED}d5.com
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.221.142
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.59.155

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\CLSID
    • {fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random folder name 1}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_KRYPTK.BZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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