Trend Micro Security

TROJ_KILLAV.EYV

2012年10月12日

 別名:

Trojan:WinNT/Kernelpatch.A (Microsoft); Downloader.a!pe (McAfee); Trojan.Gen (Symantec); Trojan-Downloader.Win32.Geral.aggp (Kaspersky); Trojan-Downloader.Win32.Small (Sunbelt); Gen:Variant.Kazy.23603 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 33,849 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年10月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\realteck\geoidy.pif

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\realteck
  • %User Profile%\Microsoft\Dr Watson

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System%\KeDb.dzn

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
FaultCount = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
FaultTime = b64

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
LogSessionName = "stdout"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「stdout」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
Active = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
ControlFlags = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi\ImapiSvc
Guid = "8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi\ImapiSvc
BitNames = " ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DrWatson
NumberOfCrashes = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
PCHealth\ErrorReporting\DW

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\40500.DLI
  • %System%\KeDb.dzn
  • %Temp%\nzd.ini
  • %Temp%\7g1qsnfa.TMP
  • %User Profile%\Dr Watson\drwtsn32.log
  • %User Profile%\Dr Watson\user.dmp

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://d.{BLOCKED}0.com/s.gif

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • From: FaultCount=1
      To: FaultCount=0
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • From: FaultTime=b64
      To: FaultTime=0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: LogSessionName="stdout"
      To: LogSessionName=stdout
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: Active=1
      To: Active=1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: ControlFlags=1
      To: ControlFlags=1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi\ImapiSvc
    • From: Guid="8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca"
      To: Guid=8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi\ImapiSvc
    • From: BitNames=" ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort"
      To: BitNames= ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DrWatson
    • From: NumberOfCrashes=1
      To: NumberOfCrashes=0

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Common Files\realteck
  • %User Profile%\Microsoft\Dr Watson

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\40500.DLI
  • %System%\KeDb.dzn
  • %Temp%\nzd.ini
  • %Temp%\7g1qsnfa.TMP
  • %User Profile%\Dr Watson\drwtsn32.log
  • %User Profile%\Dr Watson\user.dmp

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_KILLAV.EYV」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください