Trend Micro Security

TROJ_KARAGANY.RJ

2013年10月6日
 解析者: Rika Joi Gregorio   
 更新者 : Anthony Joe Melgarejo

 別名:

VirTool:Win32/CeeInject(Microsoft), W32/Tepfer.AAX!tr.pws(Fortinet), Trojan-PWS.Win32.Fareit(Ikarus), Win32/Injector.ANFU trojan(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 24,204 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年9月24日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • JAVA_EKSPLOYT.HP

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • hed334d3d

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}adran.com/blog/index.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\~!#{random value}.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のコマンドを利用してダウンロードしたファイルを実行します。

  • regsvr32.exe -s %User Temp%\~!#{random value}.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.306.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.307.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_KARAGANY.RJ」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    • JAVA_EKSPLOYT.HP

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\~!#{random value}.tmp

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_KARAGANY.RJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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