Trend Micro Security

TROJ_INJECTO.AJM

2013年6月3日
 解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 61,799 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月24日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Startup%\updates.exe
  • %Application Data%\updates\updates.exe

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\updates

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
engel = "%Application Data%\updates\updates.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
DHCP = "1942370"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
DNS =

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = ".exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Tracing\FWCFG
EnableFileTracing = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Tracing\FWCFG
EnableConsoleTracing = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Tracing\FWCFG
FileTracingMask = ffff0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Tracing\FWCFG
ConsoleTracingMask = ffff0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Tracing\FWCFG
MaxFileSize = 00100000

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Netlogon\Private
SocketAddressList = {Blank}

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{User Defined}」となります。)

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Tcpip\Parameters\
DNSRegisteredAdapters\{20A5AFB8-0B46-48F8-B005-BF2A8A82574A}

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
EnableFirewall = 0


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.346.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

註:検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。 DATA_GENERIC
  • 使用している Windows のバージョンに応じて、[タスクの終了]、または、[プロセスの終了]をクリックします。
  • マルウェアのプロセスが終了されているかを確認するには、タスクマネージャを再起動してください。
  • タスクマネージャを閉じてください。
  • 手順 3

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      • engel = "%Application Data%\updates\updates.exe"
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
      • DHCP = "1942370"
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
      • DNS
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
      • LowRiskFileTypes = ".exe"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\FWCFG
      • EnableFileTracing = 0
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\FWCFG
      • EnableConsoleTracing = 0
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\FWCFG
      • FileTracingMask = ffff0000
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\FWCFG
      • ConsoleTracingMask = ffff0000
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\FWCFG
      • MaxFileSize = 00100000
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
      • EnableFirewall = 0

    手順 4

    このレジストリキーを削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\DNSRegisteredAdapters
      • {20A5AFB8-0B46-48F8-B005-BF2A8A82574A}

    手順 5

    変更されたレジストリ値を修正します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Netlogon\Private
      • From: SocketAddressList = {Blank}
        To: SocketAddressList = {User Defined}

    手順 6

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Application Data%\updates

    手順 7

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_INJECTO.AJM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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