Trend Micro Security

TROJ_INJECT.XXTYD

2015年7月11日

 別名:

TrojanSpy:MSIL/Golroted.B (Microsoft); HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky); Mal/MSIL-NX (Sophos); ERROR (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 962,560 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年7月11日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\Window.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • %Application Data%\GDIPFONTCACHEV1.DAT

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\Window

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\Window\
DEBUG

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
GDIPlus
FontCachePath = "%Application Data%"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%User Profile%\Local Settings\Application Data」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
EventMessageFile = "%System%\ESENT.dll"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
CategoryMessageFile = "%System%\ESENT.dll"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
CategoryCount = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「10」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
TypesSupported = "7"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「7」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\1207717106.xml
  • %User Profile%\Application Data\pid.txt
  • %User Profile%\Application Data\pidloc.txt

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.248.172

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process
    • Window
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process\Window
    • DEBUG

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\GDIPlus
    • From: FontCachePath = "%Application Data%"
      To: FontCachePath = ""%User Profile%\Local Settings\Application Data""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: EventMessageFile = "%System%\ESENT.dll"
      To: EventMessageFile = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: CategoryMessageFile = "%System%\ESENT.dll"
      To: CategoryMessageFile = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: CategoryCount = "1"
      To: CategoryCount = ""10""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: TypesSupported = "7"
      To: TypesSupported = ""7""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "1"
      To: Hidden = ""2""

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\1207717106.xml
  • %User Profile%\Application Data\pid.txt
  • %User Profile%\Application Data\pidloc.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_INJECT.XXTYD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %Application Data%\GDIPFONTCACHEV1.DAT


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