Trend Micro Security

TROJ_INJECT.LEX

2012年10月9日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   
 更新者 : Kathleen Notario

 別名:

Trojan.Gen.2 (Symantec); Generic.grp!fk (Mcafee); W32/Inject.CMNW!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 16,384 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年1月12日

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\p60c359rok.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • p60c359rok

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
p60c359rok = "%User Profile%\p60c359rok.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
p60c359rok = "{hex values}"

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.180.170
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.180.171
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.180.172
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.181.242
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.181.243
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.181.244
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.227.32
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.227.33
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.227.34
  • {BLOCKED}rt.in
  • abc.{BLOCKED}rt.in
  • {BLOCKED}an.com
  • www.{BLOCKED}n.com
  • mail.{BLOCKED}n.com
  • mx.{BLOCKED}n.com
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.227.32


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.704.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年1月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.705.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年1月13日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • p60c359rok = "%User Profile%\p60c359rok.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • p60c359rok = "{hex values}"

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_INJECT.LEX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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