TROJ_HELMINTH.PS
2017年5月3日
解析者: Cris Nowell Pantanilla
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、 Windows のタスクスケジューラを使い、「スケジュールされたタスク」を追加します。これにより、作成された自身のコピーが実行されます。
侵入方法
その他は、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
その他は、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %System Root%\Windows\System32\Tasks\GoogleUpdateTasksMachineUI ← scheduled task that executes malware every 3 minutes
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)
その他は、 Windows のタスクスケジューラを使い、「スケジュールされたタスク」を追加します。これにより、作成された自身のコピーが実行されます。
その他は、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\dn
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\tp
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\up
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)
バックドア活動
その他は、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://{random}.{BLOCKED}pdate.tk ← C&C communication
- http://{BLOCKED}pdate.tk/index.aspx?id={random}d ← for download
- http://{BLOCKED}pdate.tk/index.aspx?id={random}u ← for upload
作成活動
その他は、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\backup1.vbs ← executes DnE1.Ps1 and DnS1.Ps1
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnE1.Ps1 ← download and upload execution (TROJ_HELMINTH.PS)
- %System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnS1.Ps1 ← C&C communicator (TROJ_HELMINTH.PS)
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
この「TROJ_HELMINTH.PS」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)
手順 3
以下のフォルダを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\dn
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\tp
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\up
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV
このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に、以下のフォルダ名を入力してください。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\dn
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\tp
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\up
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\dn
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\tp
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\up
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV
註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: - Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
- 画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
- [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\dn
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\tp
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\up
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV
- 検索が終了したら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\dn
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\tp
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\up
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\backup1.vbs
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnE1.Ps1
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnS1.Ps1
%System Root%\Windows\System32\Tasks\GoogleUpdateTasksMachineUI
マルウェアのコンポーネントファイルの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\backup1.vbs
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnE1.Ps1
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnS1.Ps1
%System Root%\Windows\System32\Tasks\GoogleUpdateTasksMachineUI
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: - Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
- 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
- [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\backup1.vbs
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnE1.Ps1
%System Root%\Users\Public\Libraries\RecordedTV\DnS1.Ps1
%System Root%\Windows\System32\Tasks\GoogleUpdateTasksMachineUI
- ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_HELMINTH.PS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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