TROJ_Generic.DIF
Windows 2000, XP, Server 2003
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。
マルウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\Arquivos de programas\Java(TM).exe
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
自動実行方法
マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Java(TM) = "%System Root%\Arquivos de programas\Java(TM).exe"
情報漏えい
マルウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。マルウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。
- http://www.banrisul.com.br
- http://www.bradesco.com.br
- http://www.bradescoempresas.com.br/i4
- http://www.bradescoempresas.com.br/index.asp
- http://www.bradescopessoajuridica.com.br
- http://www.bradescoprime.com.br
- http://www.caixa.com.br
- http://www.caixa.gov.br
- http://www.itau.com.br
- http://www.itaupersonnalite.com.br/index.jsp
- http://www.nossacaixa.com.br/Paginas/NossaCaixa.aspx
- http://www.santander.com.br/portal/gsb/script/templates/GCMRequest.do?page=3340
- http://www.unibanco.com.br/vste/_exc/_hom/index.asp
- http://www.unibanco.com/vste/_exc/_hom/index.asp
- https://netbanking2.banespa.com.br
- https://rie.secureweb.com.br/
- https://www.cetelem.com.br/wps/portal/cetelem/normal/NL/login
- https://www.credicardciti.com.br/portals/credicardportal/cadastrese/login.jsp
- https://www.credicarditau.com.br/portals/credicardportal/cadastrese/login.jsp
- https://www.latinamerica.citibank.co4
- https://www.latinamerica.citibank.com/BRGCB/JPS/portal/Index.do
- https://www.secureweb.com.br/
- https://wwwss.bradesco.com.br
マルウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。
情報収集
マルウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。
- %System Root%\pcinf.txt
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
その他
このマルウェアのコードから、マルウェアは、以下の機能を備えています。
- It drops the following file(s) in the Windows Common Startup folder to enable its automatic execution at every system startup:
- Java(TM).exe
- It sends the stolen information to the following remote site(s):
- www.{BLOCKED}otal.com/flogkl/listas/petro/contar.php
ハッシュ値情報
マルウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。
- 627c8bdb6b662c2ceaaf42a68816d7c1
マルウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます
- 247641b7433d8e0648b7a75e2901731206970405
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「TROJ_Generic.DIF」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Java(TM) = %System Root%\Arquivos de programas\Java(TM).exe
- Java(TM) = %System Root%\Arquivos de programas\Java(TM).exe
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\pcinf.txt
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_Generic.DIF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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