Trend Micro Security

TROJ_GAMETHI.SDD

2014年12月9日

 別名:

Worm:Win32/Taterf.B (Microsoft); Generic PWS.ak (McAfee); Trojan Horse (Symantec); HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky); Mal/Taterf-B (Sophos); Worm.Win32.Taterf.b (v) (Sunbelt); Trojan horse SHeur2.BJEC (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 177,823 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月9日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\bigdoor.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
bigsoft = "%System%\bigdoor.exe"

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System%\bigdoor.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\IEHlprObj.IEHlprObj.1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
IEHlprObj.IEHlprObj.1\CLSID

HKEY_CLASSES_ROOT\IEHlprObj.IEHlprObj

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
IEHlprObj.IEHlprObj\CurVer

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\ProgID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\VersionIndependentProgID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\Programmable

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\InprocServer32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0\
FLAGS

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0\
0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0\
0\win32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0\
HELPDIR

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\ProxyStubClsid

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\ProxyStubClsid32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\TypeLib

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\TypeLib
Version = "1.0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
SHOWALL
CheckedValue = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoDriveTypeAutoRun = "91"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「91」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\bigmn0.dll
  • %System%\bigie0.dll
  • %System Root%\autorun.inf

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}6.com/1hg/ah1.rar
  • {BLOCKED}0.1

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • IEHlprObj.IEHlprObj.1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\IEHlprObj.IEHlprObj.1
    • CLSID
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • IEHlprObj.IEHlprObj
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\IEHlprObj.IEHlprObj
    • CurVer
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID
    • {7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • ProgID
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • VersionIndependentProgID
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • Programmable
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • InprocServer32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib
    • {7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • 1.0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0
    • FLAGS
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0
    • 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0\0
    • win32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib\{7F235922-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\1.0
    • HELPDIR
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface
    • {7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • ProxyStubClsid
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • ProxyStubClsid32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}
    • TypeLib

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • bigsoft = "%System%\bigdoor.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{7F23592B-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\InprocServer32
    • ThreadingModel = "Apartment"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{7F23592C-8F2C-4C08-83A8-BBE01BF9CC64}\TypeLib
    • Version = "1.0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • ShowSuperHidden = "0"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "2"
      To: Hidden = ""2""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
    • From: CheckedValue = "0"
      To: CheckedValue = ""1""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • From: NoDriveTypeAutoRun = "91"
      To: NoDriveTypeAutoRun = ""91""

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\bigmn0.dll
  • %System%\bigie0.dll
  • %System Root%\autorun.inf

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_GAMETHI.SDD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\bigdoor.exe


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