Trend Micro Security

TROJ_FRAUDLOA.UN

2012年10月2日

 別名:

TrojanDownloader:Win32/Renos.HS (Microsoft); Downloader-BOI (McAfee); AntiVirusXP2008 (Symantec); Packed.Win32.Katusha.o (Kaspersky); Packer.Lighty.Gen (v) (Sunbelt); Rogue:W32/XPPolice.E (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 46,598 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年10月2日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\XPPoliceAntivirus

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

自動実行方法

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects

HKEY_CLASSES_ROOT\WinGDIApp.WinGDI.1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
WinGDIApp.WinGDI.1\CLSID

HKEY_CLASSES_ROOT\WinGDIApp.WinGDI

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
WinGDIApp.WinGDI\CLSID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
WinGDIApp.WinGDI\CurVer

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\ProgID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\VersionIndependentProgID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\Programmable

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\InprocServer32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\TypeLib

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\don't load
scui.cpl = "No"

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\don't load
wscui.cpl = "No"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
NoExplorer = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UpdatesDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallDisableNotify = "1"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\XPPoliceAntivirus\setup.dat

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}atdownload.com/setup.dat

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • Browser Helper Objects
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • WinGDIApp.WinGDI.1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\WinGDIApp.WinGDI.1
    • CLSID
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • WinGDIApp.WinGDI
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\WinGDIApp.WinGDI
    • CLSID
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\WinGDIApp.WinGDI
    • CurVer
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID
    • {12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
    • ProgID
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
    • VersionIndependentProgID
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
    • Programmable
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
    • InprocServer32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
    • TypeLib

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\don't load
    • scui.cpl = "No"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\don't load
    • wscui.cpl = "No"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}
    • NoExplorer = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{12c7290a-157b-4f43-b109-97e792c598ed}\InprocServer32
    • ThreadingModel = "Apartment"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • AntiVirusDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • UpdatesDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • FirewallDisableNotify = "1"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\XPPoliceAntivirus\setup.dat

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\XPPoliceAntivirus

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FRAUDLOA.UN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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