Trend Micro Security

TROJ_FAKESYSD.TA

2012年10月9日
 更新者 : Kathleen Notario

 別名:

Trojan:Win32/FakeSysdef (Microsoft); Trojan-FakeAV.Win32.FakeRecovery.ek (Kaspersky); FakeAlert-SysDef.b (Mcafee); Mal/FakeAV-OP (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 466,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年12月29日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename2}.exe - detected as TROJ_FAKESYSD.TB

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename1}.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\smtmp
  • %User Temp%\smtmp\1
  • %User Temp%\smtmp\2
  • %User Temp%\smtmp\3
  • %User Temp%\smtmp\4

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random filename1} = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename1}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
5761b2dc-ce77-4bfa-b965-6f33b1867cf2 = ""

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
7f6b3266-31c5-43a8-9547-e7911ad6fb33 = ""

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
nsreg = "{hex value}"

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
bin = "{hex value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Use FormSuggest = "Yes"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
EnableAutoTray = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
ActiveDesktop
NoChangingWallPaper = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = ".zip;.rar;.nfo;.txt;.exe;.bat;.com;.cmd;.reg;.msi;.htm;.html;.gif;.bmp;.jpg;.avi;.mpg;.mpeg;.mov;.mp3;.m3u;.wav;.scr;"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Attachments
SaveZoneInformation = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoDesktop = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
DisableTaskMgr = "1"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Download
CheckExeSignatures = "no"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「yes」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.672.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年12月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.673.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年12月29日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_FAKESYSD.TA」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKESYSD.TA」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random filename1} = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename1}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
    • 5761b2dc-ce77-4bfa-b965-6f33b1867cf2 = ""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
    • 7f6b3266-31c5-43a8-9547-e7911ad6fb33 = ""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
    • nsreg = "{hex value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel
    • bin = "{hex value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Use FormSuggest = "Yes"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • EnableAutoTray = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\ActiveDesktop
    • NoChangingWallPaper = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • LowRiskFileTypes = ".zip;.rar;.nfo;.txt;.exe;.bat;.com;.cmd;.reg;.msi;.htm;.html;.gif;.bmp;.jpg;.avi;.mpg;.mpeg;.mov;.mp3;.m3u;.wav;.scr;"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Attachments
    • SaveZoneInformation = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • DisableTaskMgr = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • NoDesktop = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • DisableTaskMgr = "1"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\nternet Explorer\Download
    • From: CheckExeSignatures = "no"
      To: CheckExeSignatures = "yes"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "0"
      To: Hidden = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = "0"
      To: ShowSuperHidden = "1"

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKESYSD.TA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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