Trend Micro Security

TROJ_FAKEAV.TUE

2014年3月20日
 解析者: Adrian Cofreros   

 別名:

Rogue:Win32/Winwebsec(Microsoft),Win32/Adware.SystemSecurity.AL application(NOD32),Trojan-Ransom.Win32.Blocker.bioz(Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

ユーザがソフトウェアの購入に同意すると、マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。 マルウェアは、特定のウィンドウを表示し、ユーザに偽セキュリティソフトの購入を促します。


  詳細

ファイルサイズ 399,360 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.ico
  • %Desktop%\System Care Antivirus.lnk
  • %Start Menu%\Programs\System Care Antivirus\System Care Antivirus.lnk
  • %All Users Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\デスクトップ" です。. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\System Care Antivirus
  • %All Users Profile%\Application Data\{random folder name}

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
{random file name} = "%All Users Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products\{random key}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products\{random key}
(Default) = "1"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動

マルウェアは、以下の偽の警告を表示します。

ユーザがソフトウェアの購入に同意すると、マルウェアは、購入手続きのために以下のWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}ersec.com/p/?{parameters}
  • http://{BLOCKED}unit.com/p/?{parameters}
  • http://{BLOCKED}esoft.com/?{parameters}
  • http://{BLOCKED}rs.com/p/?{parameters}
  • http://{BLOCKED}rketpay.com/p/?{parameters}
  • http://{BLOCKED}oint.com/p/? {parameters}
  • http://{BLOCKED}ysafe.com/p/?{parameters}
  • http://{BLOCKED}ter.com/p/?{parameters}

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、ユーザに偽セキュリティソフトの購入を促します。

  • It may show other window, however some are inaccessible as of this writing.

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、コンピュータ内のスキャンをしているように装います。

その他

マルウェアは、偽セキュリティソフトの購入を促す画面として、他の画面を表示することもあります。

マルウェアは、以下を除くプロセスを終了します。

  • SearchProtocolHost.exe
  • aeadisrv.exe
  • alg.exe
  • audiodg.exe
  • avapro.exe
  • cleaner.exe
  • conhost.exe
  • csrss.exe
  • ctfmon.exe
  • diskavpro.exe
  • dllhost.exe
  • driverquery.exe
  • dwm.exe
  • explorer.exe
  • httpd.exe
  • iastordatamgrsvc.exe
  • iexplore.exe
  • iexplorer.exe
  • livesp.exe
  • lsass.exe
  • lsm.exe
  • makecab.exe
  • mdnsresponder.exe
  • mfnsvc.exe
  • msdtc.exe
  • nvscpapisvr.exe
  • nvsvc.exe
  • nvvsvc.exe
  • outlook.exe
  • pdagent.exe
  • relver.exe
  • rundll32.exe
  • scarav.exe
  • searchindexer.exe
  • services.exe
  • slsvc.exe
  • smartfortress.exe
  • smss.exe
  • snort.exe
  • spoolsv.exe
  • svchost.exe
  • system
  • systeminfo.exe
  • taskhost.exe
  • tasklist.exe
  • vmtoolsd.exe
  • werfault.exe
  • wininit.exe
  • winlogon.exe
  • winmail.exe
  • winroute.exe
  • wlmail.exe
  • wmiprvse.exe
  • wmpnetwk.exe
  • wscntfy.exe
  • wuauclt.exe

マルウェアは、以下のURLにアクセスし、「FAKEAV」の亜種のインストールおよび、ユーザが入力したクレジットカードの情報のマルウェアによる送信先を不正リモートユーザに知らせます。

  • http://<省略>.<省略>.29.179/api/dom/no_respond/?ts=<値1>&token=<値3>&affid=<値2>&ver=<値4>
  • http://<省略>.<省略>.29.179/api/urls/?ts=<値1>&affid=<値2>

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.672.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.673.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.TUE」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Desktop%\System Care Antivirus.lnk

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Start Menu%\Programs\System Care Antivirus
  • %All Users Profile%\Application Data\{random folder name}

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {random file name} = "%All Users Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe"

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.TUE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

インストールの過程で追加された以下のレジストリキーには、参照可能な値が存在しないため、ユーザの手動検索によって確認することができません。そのため、ユーザがデータのバックアップを行なっている場合にのみ、保存されている前データと比較することで追加されたレジストリキーを確認することが可能となります。なお、追加されたレジストリキーは、コンピュータに悪影響を与えるものではないため、削除する必要はありません。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Installer\Products
    • {random key}


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