Trend Micro Security

TROJ_FAKEAV.SMJZ

2013年7月16日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

a variant of Win32/Injector.UGY trojan (Symantec), Mal/FakeAV-KL (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにマルウェアのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。

マルウェアは、特定のウィンドウを表示し、ユーザに偽セキュリティソフトの購入を促します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月24日
ペイロード プロセスの強制終了, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\Live Security Platinum.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Live Security Platinum\Live Security Platinum.lnk
  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}
  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.ico

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\デスクトップ" です。. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}
  • %Start Menu%\Programs\Live Security Platinum

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
{random file name} = "{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products\{random key name}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
Live Security Platinum

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products\{random key name}
(Default) = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
Live Security Platinum
DisplayName = "Live Security Platinum"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
Live Security Platinum
ShortcutPath = ""{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe" -u"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
Live Security Platinum
UninstallString = ""{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe" -u"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
Live Security Platinum
DisplayIcon = "{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.ico,0"

ダウンロード活動

マルウェアは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.178.189/api/stats/install/?ts={number}&affid={number}&ver={number}&group=liv
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.178.189/api/urls/?ts={number}&affid={number}

偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、ユーザに偽セキュリティソフトの購入を促します。

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、コンピュータ内のスキャンをしているように装います。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.282.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.283.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.SMJZ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {random file name} = "{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Installer\Products\{random key name}
    • (Default) = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Live Security Platinum
    • DisplayName = "Live Security Platinum"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Live Security Platinum
    • ShortcutPath = ""{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe" -u"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Live Security Platinum
    • UninstallString = ""{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe" -u"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Live Security Platinum
    • DisplayIcon = "{All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.ico,0"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • Installer
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
    • Live Security Platinum

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Desktop%\Live Security Platinum.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Live Security Platinum\Live Security Platinum.lnk
  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}
  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}\{random file name}.ico

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {All User's Profile}\Application Data\{random folder name}
  • %Start Menu%\Programs\Live Security Platinum

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.SMJZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.SMJZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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