TROJ_FAKEAV.SM29
UltraDefraggerFraud (Symantec); Rogue:Win32/FakeRean (Microsoft); Generic FakeAlert.am (Mcafee); Mal/FakeAV-EA (Sophos)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導してクレジットカード番号といった個人情報を要求します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Spyware Protection = "{malware path and filename}"
偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動
マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導してクレジットカード番号といった個人情報を要求します。
マルウェアは、以下のような Graphical User Interface(GUI)を表示します。
ユーザは、偽セキュリティソフトの購入を決定すると、以下のWebサイトに誘導され、クレジットカード番号などの個人情報を入力するように促されます。
- https://{BLOCKED}re.{BLOCKED}gdomn.com/order/pay
- クレジットカード情報(例:カードタイプ・カード番号・有効期限・セキュリティコード)
- 連絡先(例:名前・住所・Eメールアドレス・電話番号)
- audiodg.exe
- consent.exe
- control.exe
- csrss.exe
- ctfmon.exe
- dllhost.exe
- dwm.exe
- dwwin.exe
- explorer.exe
- full_protection.exe
- iexplore.exe
- internat.exe
- logonui.exe
- lsass.exe
- lsm.exe
- mcagent.exe
- mcmscsvc.exe
- MpfAlert.exe
- MpfSrv.exe
- msfeedssync.exe
- msimn.exe
- rundll32.exe
- SCRemover.exe
- SearchIndexer.exe
- services.exe
- sim.exe
- SLsvc.exe
- smss.exe
- spoolsv.exe
- svchost.exe
- System
- taskeng.exe
- taskhost.exe
- userinit.exe
- VMwareService.exe
- VMwareTray.exe
- VMwareUser.exe
- wininit.exe
- winlogon.exe
- winmgmt.exe
- WmiPrvSE.exe
- wscntfy.exe
- wuauclt.exe
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.SM29」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Spyware Protection = "{malware path and filename}"
- Spyware Protection = "{malware path and filename}"
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.SM29」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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