Trend Micro Security

TROJ_FAKEAV.MIR

2013年3月19日
 解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

PUA.Win32.Packer.Armadillo-59 (ClamAV)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、偽のセキュリティソフトを装った不正活動をします。マルウェアは、感染したコンピュータのタスクトレイにポップアップメッセージを表示し、(このマルウェアとは別の)マルウェアに感染しているように見せかける 偽の感染通知 をユーザに知らせます。この偽の感染通知には、「完全バージョンがないとマルウェアの削除が行えません」等の表示があり、ユーザは、偽セキュリティソフトの完全バージョン を購入させられることになります。 ユーザがソフトウェアの購入に同意すると、マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。 マルウェアは、特定のウィンドウを表示し、ユーザに偽セキュリティソフトの購入を促します。


  詳細

ファイルサイズ 458,752 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年3月19日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TSPY_FAREIT.MIR

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • {All User's Profile}\Application Data\{random name}\{random name}.exe

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {All User's Profile}\Application Data\{random name}\{random name}.ico
  • %Start Menu%\Programs\AVASoft Professional Antivirus\AVASoft Professional Antivirus.lnk
  • %Desktop%\AVASoft Professional Antivirus.lnk
  • {All Users' Profile}\Application Data\{random name}\{random name}

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\デスクトップ" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\AVASoft Professional Antivirus
  • {All User's Profile}\Application Data\{random name}

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
{random name} = "{All User's Profile}\Application Data\{random name}\{random name}.exe"

偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動

マルウェアは、偽のセキュリティソフトを装った不正活動をします。マルウェアは、感染したコンピュータのタスクトレイにポップアップメッセージを表示し、(このマルウェアとは別の)マルウェアに感染しているように見せかける 偽の感染通知 をユーザに知らせます。この偽の感染通知には、「完全バージョンがないとマルウェアの削除が行えません」等の表示があり、ユーザは、偽セキュリティソフトの完全バージョン を購入させられることになります。

ユーザがソフトウェアの購入に同意すると、マルウェアは、購入手続きのために以下のWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}ersec.com/p
  • http://{BLOCKED}me.com/p
  • http://{BLOCKED}payme.com/p
  • http://{BLOCKED}e-bill.com/p
  • http://{BLOCKED}rketpay.com/p
  • http://{BLOCKED}ysafe.com/p
  • http://{BLOCKED}va-soft.org/p

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、ユーザに偽セキュリティソフトの購入を促します。

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、コンピュータ内のスキャンをしているように装います。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.798.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年3月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.799.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年3月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

「TROJ_FAKEAV.MIR」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

     TSPY_FAREIT.MIR

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {random name} = "{All User's Profile}\Application Data\{random name}\{random name}.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Start Menu%\Programs\AVASoft Professional Antivirus
  • {All Users' Profile}\Application Data\{random name}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Desktop%\AVASoft Professional Antivirus.lnk

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.MIR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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