Trend Micro Security

TROJ_FAKEAV.JQJ

2012年11月14日
 解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Rogue:Win32/Winwebsec (Microsoft), FakeAlert-SecurityTool.ga (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年11月10日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}.ico
  • %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Start Menu\Programs\System Progressive Protection\System Progressive Protection.lnk
  • %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Desktop\System Progressive Protection.lnk

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}
  • %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Start Menu\Programs\System Progressive Protection

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
{random name} = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products\{random name}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Installer\Products\{random name}
(Default) = "1"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}1.{BLOCKED}4.192.229:20303/debug/processing.php
  • http://{BLOCKED}7.{BLOCKED}.55.34:20123/z.php
  • http://{BLOCKED}gshopes.com


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.518.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年11月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.519.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年11月11日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.JQJ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {random name} = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Installer\Products\{random name}
    • (Default) = "1"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Installer\Products
    • {random name}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}\{random name}.ico
  • %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Start Menu\Programs\System Progressive Protection\System Progressive Protection.lnk
  • %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Desktop\System Progressive Protection.lnk

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random name}
  • %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Start Menu\Programs\System Progressive Protection

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.JQJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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