Trend Micro Security

TROJ_FAKEAV.BYL

2011年4月19日
 解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムもしくはアドウェア等にダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにマルウェアのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。

マルウェアは、偽のウイルス対策製品をインストールします。 マルウェアは、偽のセキュリティソフトを装った不正活動をします。マルウェアは、偽の警告およびスキャン結果を表示し、また、自身をインストールする際、他のアプリケーションもインストールします。このインストールされたアプリケーションもこのマルウェアとして検出されます。 マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品の購入しようとすると、ユーザをWebサイトにリダイレクトしてクレジットカード番号といった個人情報を要求します。


  詳細

ファイルサイズ 344,064 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月12日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムもしくはアドウェア等にダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\DefaultIcon

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\shell

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\DefaultIcon
(Default) = "%1"

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\shell\
open\command
(Default) = "{malware path and file name} -a %1 %*"

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\shell\
open\command
IsolatedCommand = "%1 %*"

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\shell\
runas\command
(Default) = "%1 %*"

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe\shell\
runas\command
IsolatedCommand = "%1 %*"

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile
Content Type = "application/x-msdownload"

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile\shell\
open\command
IsolatedCommand = "%1 %*"

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile\shell\
runas\command
IsolatedCommand = "%1 %*"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile\shell\
open\command
(Default) = "{malware path and file name} -a "%1" %*"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%1" %*」となります。)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}nedubuc.com

その他

マルウェアは、偽のウイルス対策製品をインストールします。

マルウェアは、偽のセキュリティソフトを装った不正活動をします。マルウェアは、偽の警告およびスキャン結果を表示し、また、自身をインストールする際、他のアプリケーションもインストールします。このインストールされたアプリケーションもこのマルウェアとして検出されます。

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品の購入しようとすると、ユーザをWebサイトにリダイレクトしてクレジットカード番号といった個人情報を要求します。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.968.09
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月12日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_FAKEAV.BYL」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. Windows 98/MEの場合、検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.exe
    • DefaultIcon
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.exe
    • shell
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • exefile

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\exefile\shell\open\command
    • From: (Default) = "{malware path and file name} -a %1 %*"
      To: (Default) = ""%1 %*"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.BYL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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