Trend Micro Security

TROJ_FAKEALE.SMB

2013年7月28日
 更新者 : Kathleen Notario

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 51,712 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2009年9月26日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\braviax.exe
  • %System%\dllcache\figaro.sys

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • %System%\dllcache\beep.sys
  • %System%\drivers\beep.sys

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Download
RunInvalidSignatures = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = "zip;.rar;.cab;.txt;.exe;.reg;.msi;.htm;.html;.gif;.bmp;.jpg;.avi;.mov;.mp3;.wav"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
SaveZoneInformation = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
braviax = "%System%\braviax.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
braviax = "%System%\braviax.exe"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Download
CheckExeSignatures = "no"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「yes」となります。)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}herproger.com/d1S0z1NMW9loO0q4S1FrB0mQG6OKA
  • http://{BLOCKED}aguliermot.com/qn1gy0xG1FJF9teD0Hz4vik1X0fy6nA
  • http://{BLOCKED}dertogafe.com/gO1qxv0V1tRN9tO0VFy4D1ma0qW6V
  • http://{BLOCKED}masekasuke.com/U1q0YsP1A9zZ0OWl4Yp1QEf0Hf/6h/d
  • http://{BLOCKED}domegase.com/Hm1yb0ACF1gz9JoX0zbj4y1Uw0sq6r
  • http://{BLOCKED}agulermos.com/h1J0F1eGx9bi0Ay4Cf1iO0k6lEW
  • http://{BLOCKED}komandar.com/g1c0koa1Hn9f0WQC4if1cp0Hm6PZ
  • http://{BLOCKED}anosetrat.com/gIh1a0K1ik9C0rYS4zr1jGz0SnA6b
  • http://{BLOCKED}afoterkos.com/b/b1ftK0sV1oRr9Mk0Maz4Dbq1P0NPo6x

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %System%\wisdstr.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 6.480.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2009年9月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.481.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年9月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Download
    • RunInvalidSignatures = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • LowRiskFileTypes = "zip;.rar;.cab;.txt;.exe;.reg;.msi;.htm;.html;.gif;.bmp;.jpg;.avi;.mov;.mp3;.wav"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • SaveZoneInformation = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • braviax = "%System%\braviax.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • braviax = "%System%\braviax.exe"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Download
    • From: CheckExeSignatures = "no"
      To: CheckExeSignatures = "yes"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\braviax.exe
  • %System%\dllcache\figaro.sys
  • %System%\wisdstr.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEALE.SMB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\dllcache\beep.sys
  • %System%\drivers\beep.sys


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください