TROJ_FAKEALE.IG
2011年2月24日
解析者: Kathleen Notario
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %Application Data%\hotfix.exe
(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 ""C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"" 、 Windows NTの場合 ""C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data""、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = %Application Data%\hotfix.exe
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Schedule
AtTaskMaxHours = 48
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Application Data%\{random numbers}.bat
- %Windows%\Tasks\At1.job
- %Windows%\Tasks\At2.job
- %Windows%\Tasks\At3.job
- %Windows%\Tasks\At4.job
- %Windows%\Tasks\At5.job
- %Windows%\Tasks\At6.job
- %Windows%\Tasks\At7.job
- %Windows%\Tasks\At8.job
- %Windows%\Tasks\At9.job
- %Windows%\Tasks\At10.job
- %Windows%\Tasks\At11.job
- %Windows%\Tasks\At12.job
- %Windows%\Tasks\At13.job
- %Windows%\Tasks\At14.job
- %Windows%\Tasks\At15.job
- %Windows%\Tasks\At16.job
- %Windows%\Tasks\At17.job
- %Windows%\Tasks\At18.job
- %Windows%\Tasks\At19.job
- %Windows%\Tasks\At20.job
- %Windows%\Tasks\At21.job
- %Windows%\Tasks\At22.job
- %Windows%\Tasks\At23.job
- %Windows%\Tasks\At24.job
(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 ""C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"" 、 Windows NTの場合 ""C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data""、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、""C:\Window""、WindowsNT および 2000の場合、""C:\WINNT"" です。)
手順 1
Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
セーフモードでの起動:
• Windows 98およびME の場合
- コンピュータを起動します。
- 立ち上がる前に[Ctrl]を押し続けます。
- 「スタートアップメニュー」(Startup Menu)が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[Safe Mode]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows NT(VGA モード)の場合
- [スタート]-[設定]-[コントロール パネル]を開きます。
- [システム]アイコンをダブルクリックします。
- [スタートアップ/シャットダウン]のタブをクリックします。
- [オペレーティングシステムの一覧を表示する時間]を10秒に設定し、確認画面が表示されたら[はい]を選択し、画面を終了してください。
- コンピュータをシャットダウンし、再起動してください。
- 「スタートアップメニュー(Startup Menu)」から[VGAモード]を選択してください。
• Windows 2000 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows XP の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Server 2003 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- Shell = %Application Data%\hotfix.exe
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Schedule
このマルウェアが追加したレジストリ値の削除:
- 「レジストリエディタ」を起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、[OK]をクリックします。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Winlogon - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Shell = %Application Data%\hotfix.exe - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>CurrentControlSet>Services>Schedule - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
AtTaskMaxHours = 48 - 「レジストリエディタ」を閉じます。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Application Data%\{random numbers}.bat
%Windows%\Tasks\At1.job
%Windows%\Tasks\At10.job
%Windows%\Tasks\At11.job
%Windows%\Tasks\At12.job
%Windows%\Tasks\At13.job
%Windows%\Tasks\At14.job
%Windows%\Tasks\At15.job
%Windows%\Tasks\At16.job
%Windows%\Tasks\At17.job
%Windows%\Tasks\At18.job
%Windows%\Tasks\At19.job
%Windows%\Tasks\At2.job
%Windows%\Tasks\At20.job
%Windows%\Tasks\At21.job
%Windows%\Tasks\At22.job
%Windows%\Tasks\At23.job
%Windows%\Tasks\At24.job
%Windows%\Tasks\At3.job
%Windows%\Tasks\At4.job
%Windows%\Tasks\At5.job
%Windows%\Tasks\At6.job
%Windows%\Tasks\At7.job
%Windows%\Tasks\At8.job
%Windows%\Tasks\At9.job
マルウェアのコンポーネントファイルの削除:
- [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
註:Windowsのバージョンによって異なります。 - [ファイル名のすべてまたは一部]に以下を入力してください。
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのファイルに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
%Application Data%\{random numbers}.bat
%Windows%\Tasks\At1.job
%Windows%\Tasks\At10.job
%Windows%\Tasks\At11.job
%Windows%\Tasks\At12.job
%Windows%\Tasks\At13.job
%Windows%\Tasks\At14.job
%Windows%\Tasks\At15.job
%Windows%\Tasks\At16.job
%Windows%\Tasks\At17.job
%Windows%\Tasks\At18.job
%Windows%\Tasks\At19.job
%Windows%\Tasks\At2.job
%Windows%\Tasks\At20.job
%Windows%\Tasks\At21.job
%Windows%\Tasks\At22.job
%Windows%\Tasks\At23.job
%Windows%\Tasks\At24.job
%Windows%\Tasks\At3.job
%Windows%\Tasks\At4.job
%Windows%\Tasks\At5.job
%Windows%\Tasks\At6.job
%Windows%\Tasks\At7.job
%Windows%\Tasks\At8.job
%Windows%\Tasks\At9.job
手順 5
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEALE.IG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。
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