Trend Micro Security

TROJ_FAKEAL.HJA

2012年10月9日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のレジストリ値を追加し、タスクマネージャを無効にします。これにより、通常はタスクマネージャを介して行うマルウェアのプロセスの終了が実行できなくなります。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定レベルを下げます。


  詳細

ファイルサイズ 171,008 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2011年12月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • {malware name}.dll.lnk

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
NoProtectedModeBanner = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
ShowedCheckBrowser = "Yes"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Check_Associations = "no"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
http\shell\open\
ddeexec
NoActivateHandler = ""

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのセキュリティ設定レベルを下げます。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.648.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年12月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.649.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年12月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • DisableTaskMgr = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • NoProtectedModeBanner = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • ShowedCheckBrowser = "Yes"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Check_Associations = "no"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\http\shell\open\ddeexec
    • NoActivateHandler = ""

手順 4

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAL.HJA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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