Trend Micro Security

TROJ_DROPR.LFA

2012年10月9日
 更新者 : Rhena Inocencio

 別名:

TrojanDownloader:Win32/Xolondox.A (Microsoft); Downloader.a!bnj (McAfee); Trojan.Gen (Symantec); Trojan-Dropper.Win32.Injector.dwrv (Kaspersky); Trojan-Dropper.Win32.Resdro.b (v) (not malicious) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 192,960 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月27日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\Qedie\conime.exe

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\Qedie
  • %Windows%\Qedir
  • %User Profile%\Application Data\Storm
  • %User Profile%\Storm\update
  • %User Profile%\update\%SESSIONNAME%

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{AENGFU3AA-B933-11d2-9CBD-0000F87A369E}
stubpath = "%Windows%\Qedie\conime.exe"

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\iejore.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Profile%\%SESSIONNAME%\ftuso.cc3
  • kpmioxdyi
  • %Windows%\cgbgxpwwtd
  • svhglxgfii
  • %System Root%\$temp$
  • %System Root%\Ftp.dll
  • %Windows%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edbtmp.log

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{AENGFU3AA-B933-11d2-9CBD-0000F87A369E}

HKEY_LOCAL_MACHINE\sOFtwaRe\kpmioxdyi

HKEY_LOCAL_MACHINE\sOFtwaRe\kpmioxdyin

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Comhidserv70

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\msvideo

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
WinOldApp

HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\kpmioxdyi
seRVicemAIN = "BuildTrusteeWithSidA"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\kpmioxdyi
seRVicedlL = "%User Profile%\%SESSIONNAME%\ftuso.cc3"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\kpmioxdyi
module = "%Windows%\cgbgxpwwtd"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel
HomePage = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Window Title = "µã»÷µ¯³öÍøÒ³¹ã¸æ£¬ÓÀ¾Ã¹Ø±Õµ¯³ö´°¿Ú"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "www.yztq.net/article/medicines/info-12934.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Page = "www.yztq.net/article/medicines/info-12934.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=iesearch」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{AENGFU3AA-B933-11d2-9CBD-0000F87A369E}

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\933.txt
  • %User Temp%\26813985.gif
  • %Windows%\Qedir\hpuaguyq.exe
  • %Windows%\Qedir\eudtqrpv.exe
  • %Windows%\Qedir\ostrlttb.exe
  • %Windows%\Qedir\imindqro.exe
  • %User Temp%\qsgrmpenvn.dat
  • %Windows%\Deleteme.bat
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\Del.bat
  • %Windows%\cgbgxpwwtd
  • %Windows%\QQSAFER.exe
  • %System Root%\$temp$
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\iejore.exe

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://127.{BLOCKED}0.{BLOCKED}0.1.jk136.com:123/js/js/top.gif
  • http://www.{BLOCKED}u.com.jk136.com:123/js/js/2y.exe
  • http://www.{BLOCKED}u.com.jk136.com:123/js/js/3t.exe
  • http://www.{BLOCKED}u.com.jk136.com:123/js/js/4i.exe
  • http://www.{BLOCKED}u.com.jk136.com:123/js/js/5c.exe
  • http://bbs.{BLOCKED}6.com:123/js/js/90.exe

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.288.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年6月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.289.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年6月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TROJ_DROPR.LFA」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {AENGFU3AA-B933-11d2-9CBD-0000F87A369E}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\sOFtwaRe
    • kpmioxdyi
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\sOFtwaRe
    • kpmioxdyin
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
    • Comhidserv70
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\MediaResources
    • msvideo
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • WinOldApp
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorer
    • Control Panel

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{AENGFU3AA-B933-11d2-9CBD-0000F87A369E}
    • stubpath = "%Windows%\Qedie\conime.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\kpmioxdyi
    • seRVicemAIN = "BuildTrusteeWithSidA"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\kpmioxdyi
    • seRVicedlL = "%User Profile%\%SESSIONNAME%\ftuso.cc3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\kpmioxdyi
    • module = "%Windows%\cgbgxpwwtd"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorer\Control Panel
    • HomePage = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Window Title = "µã»÷µ¯³öÍøÒ³¹ã¸æ£¬ÓÀ¾Ã¹Ø±Õµ¯³ö´°¿Ú"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "www.yztq.net/article/medicines/info-12934.html"
      To: Start Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Search Page = "www.yztq.net/article/medicines/info-12934.html"
      To: Search Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=iesearch""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\iejore.exe"
      To: Shell = ""Explorer.exe""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\933.txt
  • %User Temp%\26813985.gif
  • %Windows%\Qedir\hpuaguyq.exe
  • %Windows%\Qedir\eudtqrpv.exe
  • %Windows%\Qedir\ostrlttb.exe
  • %Windows%\Qedir\imindqro.exe
  • %User Temp%\qsgrmpenvn.dat
  • %Windows%\Deleteme.bat
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\Del.bat
  • %Windows%\cgbgxpwwtd
  • %Windows%\QQSAFER.exe
  • %System Root%\$temp$
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\iejore.exe

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\Qedie
  • %Windows%\Qedir
  • %User Profile%\Application Data\Storm
  • %User Profile%\Storm\update
  • %User Profile%\update\%SESSIONNAME%

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPR.LFA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Profile%\%SESSIONNAME%\ftuso.cc3
  • kpmioxdyi
  • %Windows%\cgbgxpwwtd
  • svhglxgfii
  • %System Root%\$temp$
  • %System Root%\Ftp.dll
  • %Windows%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edbtmp.log

手順 10

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {AENGFU3AA-B933-11d2-9CBD-0000F87A369E}


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