TROJ_DROPPER.UDT
VirTool:Win32/VBInject (Microsoft); Generic VB.id (McAfee); Trojan.Gen (Symantec); Trojan-Dropper.Win32.Injector.clxl, Trojan-Dropper.Win32.Injector.clxl (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Gen:Variant.Kazy.53837 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{aa99ucHB-owsT-VCg5-qTJd-VaclA8T7Rr1s}
WftacQBXWC5kcdU = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe /ActiveX"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
WftacQBXWC5kcdU = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
WftacQBXWC5kcdU = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{aa99ucHB-owsT-VCg5-qTJd-VaclA8T7Rr1s}
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\3
1400 = "0"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\1
1400 = "0"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\0
1400 = "0"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideIcons = "1"
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoDesktop = "1"
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{aa99ucHB-owsT-VCg5-qTJd-VaclA8T7Rr1s}
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\dwlGina3.dll
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://www.{BLOCKED}uggi.com/tevez_pan/gate.php?{random characters}
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TROJ_DROPPER.UDT」として検出されたファイルを確認し削除します。
手順 3
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
手順 4
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
- {aa99ucHB-owsT-VCg5-qTJd-VaclA8T7Rr1s}
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
- System
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{aa99ucHB-owsT-VCg5-qTJd-VaclA8T7Rr1s}
- WftacQBXWC5kcdU = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe /ActiveX"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- WftacQBXWC5kcdU = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- WftacQBXWC5kcdU = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- Shell = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
手順 6
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
- 1400 = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\1
- 1400 = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\0
- 1400 = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- HideIcons = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- From: Shell = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
To: Shell = ""Explorer.exe""
- From: Shell = "%User Profile%\Application Data\aerhuy5e4u.exe"
手順 7
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\dwlGina3.dll
手順 8
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPPER.UDT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 9
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
- {aa99ucHB-owsT-VCg5-qTJd-VaclA8T7Rr1s}
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