Trend Micro Security

TROJ_DLOADR.AUSUMA

2018年7月2日
 解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 6,232,185 bytes
タイプ EXE
発見日 2018年6月15日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\$Recycle.Bin\S-1-3
  • %System Root%\Users\Public\Documents\{GUID}
  • %Temp%\{GUID}
  • %User Temp%\{GUID}
  • {malware path}\config.ini - configuration file
  • {malware path}\svc_client.exe.old.bak- - renamed copy of itself

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
Interval = {date}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
Oem = unknown

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
Tm = {number}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
Uid = {hex string}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://admin.{BLOCKED}onweb.com/product_file/cpuz_go2008.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • {malware path}\cpuz_go2008.exe (renamed to {malware filename}.exe afterwards)

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\$Recycle.Bin\S-1-3
  • %System Root%\Users\Public\Documents\{GUID}
  • %Temp%\{GUID}
  • %User Temp%\{GUID}
  • {マルウェアのパス}\config.ini - 環境設定ファイル
  • {マルウェアのパス}\svc_client.exe.old.bak - 改称された自身のコピー

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • {マルウェアのパス}\cpuz_go2008.exe -後に{マルウェアのファイル名}.exeに改称される

注意:

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • hxxp://{BLOCKED}e.{BLOCKED}onweb[.]com/proton/Log/logStart_cpuz.php
  • hxxp://{BLOCKED}e.{BLOCKED}onweb[.]com/proton/Log/logUpdate_cpuz.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.348.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年6月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.349.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年6月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_DLOADR.AUSUMA」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
    • Interval = {date}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
    • Oem = unknown
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
    • Tm = {number}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NetworkMgmt
    • Uid = {hex string}

手順 5

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • NetworkMgmt

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {malware path}\cpuz_go2008.exe
  • {malware filename}.exe
  • %System Root%\$Recycle.Bin\S-1-3
  • %System Root%\Users\Public\Documents\{GUID}
  • %Temp%\{GUID}
  • %User Temp%\{GUID}
  • {malware path}\config.ini
  • {malware path}\svc_client.exe.old.bak-

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DLOADR.AUSUMA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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