Trend Micro Security

TROJ_DLOADE.BFC

2015年2月9日
 解析者: Adrian Cofreros   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、Webサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。これにより、感染コンピュータ上に他のマルウェアがダウンロードまたは作成されます。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 10,240 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月26日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_DROPTER.HNY

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Profile%\Applications\Microsoft\msviewer.exe - modified copy of itself, dropped when user is not administrator, detected as TROJ_DLOADE.SMC2
  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\msviewer.exe - modified copy of itself, dropped when user is administrator, detected as TROJ_DLOADE.SMC2

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft
  • %User Profile%\Applications\Microsoft

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\Windows Message.lnk (Versions lower than Windows Vista)- shortcut to its modified drop copy
  • %Start Menu%\Programs\Startup\Windows Message.lnk (Windows Vista and higher versions) -shortcut to its modified drop copy

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、Webサイトにアクセスし、以下のファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}g.twinkes.net/otete2/css/topblack.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\msupdata.exe - it will be executed
  • %User Temp%\{random}.tmp – this will be created if unable to create 'msupdata.exe', it will be executed

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアが作成し、実行する以下のファイルは、改変された自身のコピーであり、「TROJ_DLOADE.SMC2」として検出されます。

  • %User Profile%\Applications\Microsoft\msviewer.exe(ユーザが管理者でない場合)
  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\msviewer.exe(ユーザが管理者の場合)

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。以下のファイルは、改変され、作成されたコピーへのショートカットです。

  • %User Startup%\Windows Message.lnk (Windows Vista 未満のバージョンの場合)
  • %Start Menu%\Programs\Startup\Windows Message.lnk (Windows Vista およびそれ以降のバージョンの場合)

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存し、実行します。

  • %User Temp%\msupdata.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。ファイルは、"msupdata.exe"が作成できない場合に、作成され実行されます。

  • %User Temp%\{random}.tmp

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.370.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.371.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_DLOADE.BFC」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。 (註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TROJ_DROPTER.HNY

手順 4

「TROJ_DLOADE.BFC」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TROJ_DLOADE.SMC2

手順 5

「TROJ_DLOADE.BFC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft
  • %User Profile%\Applications\Microsoft

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\Windows Message.lnk (Versions lower than Windows Vista)- shortcut to its modified drop copy
  • %Start Menu%\Programs\Startup\Windows Message.lnk (Windows Vista and higher versions) -shortcut to its modified drop copy
  • %User Temp%\msupdata.exe
  • %User Temp%\{random}.tmp

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DLOADE.BFC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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